2024年5月21日火曜日

『沖縄「戦後」ゼロ年』

 『沖縄「戦後」ゼロ年』目取真俊著(生活人新書)をよむ。小説「虹の鳥」の評判を聞いて、本作家に興味を覚えて手近にあって未読だった本書を手に取った。彼の小説の背景に当たる思いをまとめたもの。章立ては、沖縄戦と基地問題を考える(はじめに「戦後60年」を考える前提、私にとっての沖縄戦、沖縄戦で小説を書くこと、基地問題)、〈癒やしの島〉幻想とナショナリズム 戦争・占領・基地・文化。沖縄の方が語るので迫力が違う、天皇に対する思い、復帰後の沖縄教育界の問題、ヤマトの沖縄に対する仕打ち、本土のマスコミではここまではっきりと言わない、沖縄の本音が語られている。