2025年7月13日日曜日

フランス革命

  フランス革命関係の本を読もうとしたのだが、基礎知識がなく進まないので、フランス革命についてまとめられた「歴史の森」のサイトのYouTube動画をみる。フランス革命を記録したパリに住むリタイアした裕福な老人のセレスタン・ギタール氏の日記をもとに、いかに革命がはじまり、進行し、変質しそしてナポレオンの独裁に至るかをまとめたものである。6回シリーズで4時間15分で各回の題名は革命前夜、激動の予感、激動の日常、革命の転換点、恐怖政治への道、恐怖政治の果てとなっている。

 絶対王政の下での経済的な破綻を出発点にして支配されている第3身分(国王、僧侶と貴族以外)の政治的発言が強まる。要求を通すため民衆が立ち上がりこれを抑えようとする王政との衝突がおこる(バスチーユの監獄の襲撃)。引き続く衝突のあと国民議会が主導して立憲民主制が成立する。表向きは承認したルイ16世だが実際には肯定しておらず国外脱出を試みるも失敗する。これによって国王に対する信頼が地に落ち立憲民主制から国王を排しての共和制に移行しようとする意見が大きくなる。権力構造が変化するなか社会が劇的に変化していく、人権宣言と憲法の成立、それまでの精神的な柱である搾取する側であったカトリックの否定、革命に反対する外国からいどまれる戦争、信頼を失った国王の処刑と続く。国民議会では共和制を主張するジャコバン派が台頭し立憲君主派、穏健共和派(ジロンド派)の粛正がおこなわれる。さらにはジャコバン派内のロベスピエールの反対者に対しての粛正、密告制度による政権への批判勢力への粛正と恐怖政治の時代になる。パリでは毎日のように多数の人間がギロチンにかけられ、社会機能がマヒし物価のものすごい高騰、治安の悪化、いつだれが処刑されるかの恐怖の中、ロベスピエールが糾弾され処刑される。その後も混乱は収拾されず、これを解決する強権的なリーダーシップが待望される中、イタリアとの戦いで活躍した英雄ナポレオンが次の時代の主役になっていく。

 フランス革命の中に現代のフランスの人たちが自分たちの主張するときに行動に訴えるという起源を感じるとともに、民主主義が作られる際にいかに血が流されたのかがわかる。また、歴史とはこんなにも意図しない展開をするものであることを感じた。

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