2013年8月20日火曜日

地球環境問題の科学

 学芸大で教員免許講習の講義をうける。題目は中野幸夫氏による「地球環境問題の科学」である。
 内容は地球表層の環境についての解説、酸性雨、オゾンホール、PM2.5のそれぞれについてまとめる。そしてメインの地球温暖化の問題を基本から解説した。8割は知っている話であったが、京都議定書以降のはなしやIPCCの活動について、また大型コンピュータによるシュミレーションについて単純に暑くならず陸上や現在の寒冷地が暑くなるようすや雨の多いところの雨が増える(また逆のケース)などがわかりやすく語られていた。

2013年8月14日水曜日

山中地溝帯を訪ねる

 夏合宿で山中地溝帯周辺の化石、鉱物採集を行った。1日目に山中地溝帯の北の二子山周辺を訪ねた。股峠での方解石採集はそれなりのサンプルが多数採れた。石灰岩帯の一部に圧力が加わり再結晶化したものであろう。次に東岳の東の林道でフズリナ化石の採集を行った。このポイントが見つかるまではなかなか良いサンプルが得にくかったが簡単に石炭紀のフズリナやウミユリが採集できた。また、そのあと山中地溝帯の天然記念物の漣痕化石を見学した。
 2日目の午前は不二洞を訪ねた。山中地溝帯の南の秩父帯に位置する古生代の石灰岩体にできた鍾乳洞で、関東では一番大きな観光洞である。2次生成物として鍾乳石、石筍、石柱、洞窟サンゴ、カーテン、ストローなどがあり、またそれ以外に蝙蝠やその糞のグアノなどがみられた。午後はコテージの裏手の金毘羅ハイキングコースを歩いた。山を30分ほど登ると溶食をうけた石灰岩体のところに祠が作られていた、不二洞とほぼ同じ層準である。
 3日目は恐竜センターを訪ねた、山中地溝帯と白亜紀の恐竜についてまとめた真面目な博物館であった。午後はセンターの企画運営する化石採集コースに参加した。化石採集地は山中地溝帯の瀬林層が露出し、その泥岩層からは巻貝や2枚貝がとれた。企画そのものは小学生向けの化石採集だけを行う企画で地層の全体像がつかみにくい、その部分がやや貧弱な企画であった感がする。

上野村の星空

 夏合宿でペルセウス座流星群にあわせて上野村を訪ねた。まほーばの森のコテージに泊りすぐそばの高台で観察を行ったのだが1日目は橋のライトアップが10時まであり観測の邪魔になったが、2日目は事情をはなしたところ消してもらった。コテージ、本部棟、街灯の光はまあ我慢しなければいけないくらいの明るさであった。
 次の問題は天気であるが、1日目は晴れたり曇ったりで1時に完全に曇ったので観測を終了、2日目は遠くでのフラッシュの様な稲光の中でかつ晴れたり曇ったりであったが2時前に曇りわずかに雨が当たり始めたので観測を終了した。晴れた時は天の川もきれいに見える満足のできる星空であったがそれが続かなかったのが残念であった。南のみやや視界が遮られるので昨年までの中津川に比べると北極星周辺やみずがめ座などがみられる状況であった。ペルセウス座流星群については初めての生徒は堪能してくれたのではないか。

ps 天体写真の課題
夏合宿で天体写真を次のカメラで撮った
NEX-5N、E18-55mm F3.5-5.6
ISO1600、開放で30秒で星座を赤道儀に乗せて撮ったのだが、光量が足りず露出をバルブににして60秒ほどかけ何とか写真にした。
プリントするとやや光量不足の写真になっている。
もう少し見栄えのする写真にするには露出時間を変える2~5分にするか、レンズを明るいものにするかのいずれかが必要だ。
2013-08-17

2013年8月7日水曜日

最新地震学の初歩

 教員免許状更新の研修で学芸大の里嘉千茂氏による「地震と津波の話」を受ける、内容的には初歩の最新地震学といったところであった。
 里嘉千茂氏は学芸大の地球物理学者の教授である。午前中は初心者もいるとのことでプレートテクトニクスからはじまり、岩石の破壊、P波、S波、マグニチュード、震度、余震、津波、長周期地震動、地震津波災害事例、VLBI、SLR、GNSS、InSAR、地震予知と盛りだくさんの講義がなされた。午後は学芸大の自然科学棟の地下にある観測室の見学を行った。この施設は半分は学生の教育用だそうである。簡単なまとめの後、試験があった。専門に近い私にとっては大したことはなかったが、専門外の人にとっては難しかったのではないか?

2013年8月3日土曜日

利尻島と礼文島

 夏休みにおもに植物を中心に利尻島と礼文島をそれぞれ1日ずつ訪ねてきた。
 利尻島は200万年前に隆起した基盤の上での噴火によって生まれる。大きく5期(Ⅰ~Ⅴ)に分けられる火山活動の噴出物が積み重なってできた「成層火山」であり、約9万年前までには現在のような山が形成されていたと考えられている。 現在は火山活動を停止しているために、山体は標高500m以上では著しく浸食され、それよりも下では緩傾斜の溶岩台地または扇状地形を示します。沓形から島をぐるりと回って観光をした。沓形はⅣ期の溶岩で、7?3.7万年前に流れた玄武岩質溶岩で、丸みを帯びた細かい穴が多数空いているのが特徴で、「パ・ホイホイ溶岩」と同じものです。次に訪れた仙法志岬は最新のⅤ期で赤っぽい溶岩が目立った。また南原湿原、オタトマリ沼、姫沼を見学したがいずれもⅤ期の活動期の側噴火の火山でその際できた凹地に水がたまった湿地または池である。
 礼文島は隆起した大地で、北部と南部は第三系、中央部が白亜系からなる。はじめにレブンウスユキソウを見に白亜系の分布域を歩く、山の稜線はなだらかで樹木がなく草原がつつき森林限界超の様相を呈する(厳密には亜高山帯のようで山火事等で失われたものを再生させようとしているがその厳しい自然のせいで成長速度が非常に遅く思うようにならないようである)。そのあと澄海岬とスコトン岬を訪ねた。いずれも第三系の領域で、澄海岬は貫入岩による柱状節理がみられた。

2013年7月28日日曜日

ミニ標本

 昨年、一般の人への地質案内で荒川で岩石標本作りを行った。このさいポリプロピレンのパーツケース(ビーズケース)を使って標本作りを行ったのだが、これが非常に楽に標本作りができる道具だと分かり以降自身の持っているサンプルの整理を空き時間にコツコツと行ってきた。
 地学の教員をやっているとサンプルがたまり、古い使わないものから捨てることになるのだが、今考えるとかつて集めた貴重なものも転勤の際にけっこう捨ててきてしまった。それもあってここで使えそうなサンプルをミニ標本化したのだが、大きく分けると次の5つの標本群になった。
・埼玉の各地の岩石、化石、鉱物のサンプル・・・中津川、秩父盆地など
・外国の岩石・・・バルト楯状地、中国
・授業実践・・・石器(矢尻)、製鉄(テルミット)など
・テーマ別(寄贈品等含む)・・・砂漠の砂、火山噴出物など
・登山・・・赤石山脈、飛騨山脈など
全部でケースが20強になるが、これで使わないサンプルは転勤の際などに勢いよく捨てられることになった!?

2013年7月13日土曜日

nex-3

 部活の予算で生徒用のカメラを購入。sonyのnex-c3の標準ズームである。ここ3年で毎年1台そろえて3台目になる。この機種を選んだ理由は
1.ミラーレスであること・・・ミラーぶれがあると惑星写真が撮りづらいため
2.モニターが角度を変えられること・・・上に向ける天体望遠鏡につけるのには必須
3.軽いこと・・・天体望遠鏡に負荷を与えないため
である。ただし不満をいうと
1.セルフタイマーが10秒しかないこと・・・シャッターを切る際の振動をキャンセルするために必要、3秒があるとありがたい
2.最新機種はズーム対応レバーやポップアップフラッシュと余計な機能が付いたので古い機種を選択した。