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2026年8月2日日曜日

令和8年熊本地震

  7月28日に熊本でM7.1最大震度7の地震が起こり現地では死者を含め大きな被害が出ている。この地震だが九州の別府-島原地溝帯の南縁の布田川・日奈久断層帯の一部が動いたものでENE-WSW方向の圧縮による横ずれ断層だとされる。震源が浅く地上には地震断層も現れた。またこの近辺では10年前の16/4/14と16/4/16に立て続けに大きな地震が起こり大きな被害が発生している。今回の震源は10年前の地震の日奈久断層帯の南西への延長にあたりひずみがたまった割れ残りが活動したようである。



2025年4月2日水曜日

ミャンマーの地震

  3月28日に発生したミャンマー中部を震源とするマグニチュード7.7の大地震について、4月2日の段階でミャンマーで実権を握る軍はこれまでに2886人が死亡し、4639人がけがをしたほか、373人の行方がわからなくなっているとしています。

 国土地理院によるとミャンマーの地震(マグニチュード=M7.7)を引き起こしたザガイン断層が震源に近いマンダレーの北方から首都ネピドーの南方まで、長さ400キロ以上にわたって水平方向にずれたと発表した。南北に延びる断層の西側が北へ、東側が南へずれる「横ずれ断層」で、最大のずれ幅はネピドー北方の6メートル程度だった。

 ザガイン断層は、ミャンマー中央部を南北に走る巨大な断層である。インドプレートとスンダプレートの間に分布する主に大陸性の右横ずれ型トランスフォーム断層である。ヒマヤラ山脈前縁に沿った活発な大陸衝突帯とアンダマン海の発散型境界の間にあって両者を結んでいる。



2024年1月8日月曜日

能登半島地震

 1月1日(日)16時10分頃に起こった能登地震の概要をまとめる。能登半島の北部海岸沿いでWSW-ENEの約150kmの断層が動いたとされ、深さ16kmマグニチュードは7.6、最大震度7であった。断層はNW-SEの圧縮によって起こされた逆断層で能登半島北部(南側の岩盤)は上昇し右ずれ断層であった(南側の岩盤は西にずれた)。震源域が海域を含む浅い地震だったため津波が発生し最大数mであったと予想されている。この断層は既知のものではあるが内陸のため周期は1000年だと考えられていた。人的被害は石川県で8日(月)段階で死者が168人、安否不明が323人である。

 能登沖では2年半にわたって群発地震が発生している。その中で最大の地震は2023年5月5日のM6.5の地震で最大深度6強であった。この地震の原因はプレートの沈み込みに伴い堆積物中の大量の水が絞り出され、その上昇が原因で起こるとされる。一般的には群発地震帯では数多くの地震のため応力解放され大きな破壊は起こらないとされるが今回はそうではなかった。群発地震を起こした水が地域にたまっていたひずみを解消させる断層運動の引き金になった可能性が指摘されている。

2018年10月28日日曜日

ブラックアウト

 少し前の地震だが記録しておく。9月6日3時7分に、北海道胆振地方中東部を震源として発生した地震があった(北海道胆振東部地震と命名される)。規模はMj 6.7、震源の深さは37 km。最大震度は、震度階級で最も高い震度7であった。土砂崩れ等によって41人が死亡したほか札幌市内で液状化が発生し道路が陥没するなどの被害が出たほか、北海道全体で電力のブラックアウトが起こり2日ほど続いた。この地震の発震機構は東北東-西南西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、内陸型の地震である。
 地震発生の際、北海道大学で日本地質学会の総会が開かれていたが、混乱の中本部では少しでも企画ができるよう努力し、その後の対応がちくいちメールで配信されたが、いかんせんブラックアウトにより普段の生活もままならない状況が生じてしまいイベントのほとんどが中止になってしまった。

2018年6月17日日曜日

スロースリップ

 6月初め千葉県東部の地下でスロースリップが起こり、今後の地震活動が懸念されている。
 スロースリップとは通常の地震を伴わない断層活動のことで、ゆっくりと変位するため地震動の継続時間が長く、周期が長めの地震を伴う。海洋プレートの沈み込み帯でよくみられる。
 沈み込み帯ではプレートの境界が上部と下部に分けられる。上部は固着域(アスペリティ)と遷移領域に分けられ、固着域は変位をため込んで一気に崩れる変形をし地震を起こすのに対し、遷移域はスロースリップを起こしながら変位の解消をする。スロースリップが起こるとそれをきっかけに固着域が破断すると考えられる。下部は安定滑り域と呼ばれ地震は起きない。
 さらに地震計にかからないサイレント地震も存在し、GPSによる観測によって発見される。また地震動が小さいにもかかわらず津波を伴う津波地震も知られていて(1896年の明治三陸津波)、これもスロースリップに入れる場合がある。

2016年4月19日火曜日

2016熊本地震

 4月14日に最大震度7(M6.5)、16日に最大震度6強(M7.3)の浅い地震が熊本で起こり、建物の倒壊、地滑りが発生し19日現在50人弱の死者を生じる地震災害が発生した。まだ余震が多発し地震活動が継続している。
 この地域は別府‐島原地溝帯と呼ばれる正断層運動が起こる要素とフィリピン海プレートが九州に衝突するため右ずれの横ずれ断層が起こりやすい要素とが重なる地域で、今回の動いた断層は右ずれ断層で、地溝帯の南縁を画する西の日奈久断層帯(14日の地震)と布田川断層帯の断層(16日の地震)が動いている。さらに大分に伸びる部分でも余震が起こっている。
 この地震の特徴はこれだけ大きな地震で前震が観察された珍しい地震でありこれが建物の倒壊による死者の増加をもたらしてる。
 GPS解析によると、九州は北部、西部、東部、南部のマイクロプレート?に分けられ独自の変位をしていて西部と南部の動きの違う地塊の間で断層運動が生じたと考えられるようである。

2016年2月19日金曜日

台湾南部地震

 2月6日、台湾南部でM6.4、最大震度6の地震があり、台南市でビルが倒壊し100人強の死者が出た。死者の9割以上が1つのビルの倒壊による犠牲者でビルの構造上の問題があった可能性がある。
 この地域はフィリピン海プレートがユーラシアプレートに乗り上げるように衝突していて、この衝突に伴う断層のひとつが西にずり上がったようである。また低地での揺れが大きかったのは焦点効果の可能性が指摘されている。