「島はどうしてできるか」前野深著(ブルーバックス)を読む.火山学者による火山および海での火山噴火をまとめた教養書,体系的な知識をまとめたのではなく研究の面白さを伝える良書である.フィールドを歩く研究者ゆえの興味深い話が数多く語られている.海洋での火山噴火が島になるかどうかの違い,海での噴火の特性,高校の地学の教科書の先を見せてくれる.
2026年6月13日土曜日
2025年8月2日土曜日
「太平洋」
「太平洋 その深層で起こっていること」蒲生俊敬著(ブルーバックス)を読む。実際に海洋調査をしている研究者による教養書で、非常に面白く教えられることが多かった。深層循環の実相、深層循環が止まったらどうなるか、PCBやマイクロプラスティックによる海洋汚染、プチスポット、ハワイ火山の東のロイヒ火山の成長。陽光丸による天皇海山群の発見、ロバート・デーツによる論文化、デーツによる海底拡大説の発表、「くの字型」に折れ曲がるのは何故か(ホットスポットの南進)。島弧における火山発生の仕組み、成長する海底火山の明神礁(不幸な事故)と手石海丘の調査。深海探査の歴史、超深海で分かってきたこと、より上層と混じりあっている、海底での生物活動はそれなりにある、PCBに高濃度に汚染されたヨコエビの発見。
2022年2月6日日曜日
親知らずの抜歯
下顎左親知らずが含歯性嚢胞になっているとのことで大学病院での抜歯をする。12月に初診、手術前検査があり、1月7日に手術を行う。当日は手術室で医師2人、看護師2人の態勢で行う。麻酔のあと埋没した皮膚を切開した後、ほとんどはドリルかカッターで歯を壊していく。途中順調との言葉に気分が楽になる。のみを使うシーンはわずかで話しに聞いていたよりは楽である。最後に4針縫い予定通り1時間ほどで終了。記念に?抜歯した4分割された歯をもらったが、頭の部分を横にカットした後、縦に3分割して取り出したようである。
当日は風呂に入れず、術後約2日はお粥がメインの食事。3日目以降徐々に柔らかいおかずから元に戻していく。口が大きく開けられないこと、手術に伴う口内炎の痛みが気になる。また1週間後ほどに、首元が黄色くなり内出血のようである。3週間ほどでほぼ口内炎の痛みもなくなり通常の状態にもどる。手術前に下顎を通る神経に関する後遺症の可能性も指摘されていたが特に問題はなかった。かかりつけの歯科医から歯科医院でもできるが万が一のことを考えると大学病院やったほうが良いとのアドバイスを受けたがその通りであった。
2020年10月30日金曜日
「地球の変動と生物進化」
「地球の変動と生物進化 新・自然史科学Ⅱ」沢田健ほか編著(北海道大学出版会)を読む。北海道大学で行われた、地球科学と生物の分類進化の融合による地球表層圏の理解を進めることを目的とした活動の一環として出版された本。地球誕生から近年の地球温暖化までの様々な領域の成果をまとめた12編の論文集である。内容的には学部生や大学院生対象とあるとおり高校教科書の先の話しである。正直、非常に参考になったものもあれば、理解が進まなく読むのが苦痛のものもあった。
一番の目的のものは、「新生代の海洋環境と気候変動」で、新生代の気温変動、大陸分布の変化、海流の変化などを総合的にまとめたもので、非常に参考になった。基本的には始新世の気温のピークから現在に向かって寒冷化していること、その間に温暖化寒冷化の変動があること(ビカリアが生きていたのは前後より温暖化した時期)。南極氷床の誕生、アジア・インドの衝突によるテチス海の閉塞、アジア・オーストラリアの衝突による環赤道流の消滅、ヒマラヤ山脈の上昇によるアジアモンスーンの成立など、新生代の変化を総合的に理解できるものであった。
2020年4月12日日曜日
感染症の歴史
細菌・・・細胞を持つ、エネルギーを生産
ウイルス・・・動植物の細胞に入り、その機能を使って自らのコピーをつくる
人が家畜を飼い始めたあと共通感染症として存在している
人とモノの移動が感染を拡大させる
13世紀、十字軍の移動によりハンセン病(らい菌はサル、アルマジロに存在)が広がる。
14世紀、ペスト(ベスト菌はネズミや猫からノミを介して人へ)がモンゴル軍の移動により広がる
15世紀、梅毒(梅毒トレポネーマ)がアメリカからヨーロッパへ伝わる。
16世紀、天然痘(天然痘ウィルス)がヨーロッパからアメリカへ、アステカ・インカの滅亡。
*8世紀に日本で大流行、疫病の混乱を鎮めるため奈良・東大寺が建てられる。
19世紀、結核(結核菌)が産業革命による都市化によって広まる。
20世紀、インフルエンザ(インフルエンザウィルスはもともと鳥、これが豚や人に感染)が第1次世界大戦のさいアメリカ軍がヨーロッパに移動し広まる(スペイン風邪)。
*ウィルスはRNAの遺伝子を持ち、HA(ヘマグルチニン)とNA(ノイラミターゼ)の2つのスパイクを替えることで進化する。
近年、コロナウィルス(SARS,MERS,COVID-19)が流行している。
対策:早期の発見、早期の情報発信、早期の対策
"歴史Animation Channel"より
2020年3月22日日曜日
生物分類-従属栄養生物-
単細胞→原生動物界
多細胞→動物界
・動物界
セキツイ動物の仲間(新口動物)
セキツイ動物
原索動物・・・ホヤ、ナメグジウオ
キョク皮動物・・・ウニ、ヒトデ、ナマコ
節足動物の仲間(旧口動物)
節足動物・・・昆虫類、甲殻類、クモ類
環形動物・・・ミミズ、ゴカイ、ヒル
軟体動物・・・イカ、タコ、
線形動物・・・カイチュウ
輪形動物・・・ワムシ
扁形動物・・・サナダムシ、プラナリア
*脱皮動物・・・節足、線形動物
*冠輪動物・・・脱皮動物以外、トロコフォア幼生または触手管
*体節動物・・・節足、環形動物
刺胞動物・・・ヒドラ、イソギンチャク、
海綿動物・・・イソカイメン
*無胚葉(海綿動物)、二胚葉(刺胞動物)、三胚葉動物(旧口、新口動物)
*無体腔(扁形、刺胞、海綿動物)、偽体腔(線形、輪形動物)、真体腔(より上位の動物)
2019年12月15日日曜日
地学研究大会
個人的にはポスター発表を出した。題目は「放散虫化石から年代と環境を推定する-岩殿丘陵の研究-」である。この春の論文をポスターにしたもので。やや字が多くなり固いものになってしまった。
大会では研究委員の報告と立正大学教員の堆積学と気象学の専門家の講演がありそれなりに有益な話であった。
2019年8月11日日曜日
青木ヶ原樹海
極相は緯度と降水量によって決まってくる。降水量の多い日本の場合でまとめると、関東地方以南ではシイ・カシ・タブノキ類が優占する照葉樹林がそれにあたる。もう少し寒い冷温帯だとブナを中心とした夏緑樹林が極相となる。亜寒帯では本州ではアオモリトドマツ(オオシラビソ)・シラビソが,北海道ではエゾマツ・トドマツなどの針葉樹が優占する森林となる。照葉樹林の極相が成立するような気候条件下でも,山の尾根筋や,風あたりの強い場所などでは,草地や低木林のままにとどまることもある。また,森林になってもカシやシイで構成された標準的な照葉樹林にならず,モミやツガなどの針葉樹林を多く含んだ森林として安定することも多い。
2019年8月4日日曜日
臨海実習
2日目の地質巡検は30度弱の晴天のもと2時間強のフィールドワークであったが、海風のためまあ暑かったという程度であった。城ケ島の第三系は軟らかいので半年も過ぎると微妙に露頭が削られているようで、火山豆石が見つかりづらかったりするのだが、今回は長津呂湾の南できれいなズーフィコス化石が見つかった。いままで見たものの中で最もりっぱなものである。
2019年3月7日木曜日
高校入試
2019年2月10日日曜日
理科教育研究発表会
私達は理数科の課題研究で行った「観音崎の放散虫化石年代」でポスター参加をした。生徒もポスター発表は初めてなので経験になったようである。また、午後の口頭発表は地学会場に参加したが、地学分野は8本中5本が天文、3本が地質、陸水であった。高校生にとっては私が扱った化石と比べると天文のほうがテーマ設定と機材さえあれ一応データがとれるので形になるようで、化石は専門家に鑑定してもらわないと精度が維持できないのためレポートになりにくいかもしれない。
2018年10月28日日曜日
ブラックアウト
地震発生の際、北海道大学で日本地質学会の総会が開かれていたが、混乱の中本部では少しでも企画ができるよう努力し、その後の対応がちくいちメールで配信されたが、いかんせんブラックアウトにより普段の生活もままならない状況が生じてしまいイベントのほとんどが中止になってしまった。
2018年7月30日月曜日
暁新世始新世境界温暖極大期
新生代に入り寒冷化していた気温が突如上昇する。数千年ほどの間に、亜熱帯の海面温度が5度から8度上昇し、北極海では20度近くも上昇し、約10万年続いたと考えられている。火山活動の活発化、またメタンハイドレートからの大量の温室効果ガス放出が原因だと考えられている。
2018年5月4日金曜日
重金属
金属の起源は地球創世期に集まったものと隕石によりもたらされたもの。26Fe以上の金属を重金属。92Uは核の熱源となっている。原爆、原子力発電所で利用される。12世紀までに人類が知っていた金属はAu、Ag、Hg、Sn、Pb、Fe、Cuの7種類。Au、Agは装飾品、液体のHgはAu、Agを溶かすのに利用。Cuは最初に使われた金属、自然銅、精錬、Snとの合金と発展。次がFe、融点が高いがふいごの発明、木炭から石炭、スチールの発明と発展。スチールはFeからO2を使ってCをとりその後必要に応じて一定量のCを加える。これにより大構造物の建設が可能になる。Pbは重く遮蔽性が高く、放射線のカットに利用、有害性が解らなくローマ人などは摂取していた、またガソリンに添加していたりしていた。Znはスチールをコートし腐食を防ぐ働きに使う。Cuは銅線として電気や信号を運ぶ。Niは軽く強いので、ジェット機のタービン翼に欠かせない。
2018年4月30日月曜日
「AI VS. 教科書が読めない子どもたち」
すでにMARCH入学レベルに達した「東ロボくん」プロジェクト。ただこれ以上は難しい。それはささえるAI技術のなかで行われている問題点、AIは計算と確立・統計により問題を解いていて、問題文の中身を理解できないため。今の数学ではこれ以上の発展は無理である。シンギラリティ(技術的特異点)はまだ夢の話である。
確実に発達するAI技術、チェスや囲碁の成果、ワトソン(IBM)の企業での利用、機械翻訳の世界。今後、私たちの仕事の半数がAIにとってかわられる。この時どうしたらよいか?
AIにできない人間にしかできない知的仕事には、文章の読解力が最低限必要であるが、全国読解力調査から分かった教科書が読めていない児童・学生がいかに多いか。この力を教育のはじめに付ける必要がある。
AIの現状、今後の発展と社会の変化、そして今の学生の問題点が数学者らしい実証データを使って淡々と語られている。知的に面白いとともに考えないとならない問題が多く含まれている。
2018年3月1日木曜日
生命進化の謎、哺乳類はどこから来たのか
哺乳類とは乳腺、体毛、耳と顎が独立(優れた聴覚)、歯種の存在で特徴づけられる。
三畳紀初期、哺乳類型は虫類として哺乳類の進化の始まる(トリナクソドン)。三畳紀後期、多数の小さな歯が見つかっていることから多数の種がいたことがわかっている。
近年中国の遼寧省で多数の化石が発掘されその進化の様子がよくわかってきた。以前、食い違う2つの説があった。ひとつは分子時計で、ジュラ紀に有胎盤類の誕生したというもの、もう一つは化石の証拠で白亜紀に有胎盤類の祖先が存在したというもの。現在では化石発見により分子時計のほうが正しいとされる。
ジュラ紀後期、、有胎盤類最古の化石が発掘され、これは歯種の存在している(ジュラマイアシネンシス)。白亜紀、様々な哺乳類の存在していた、エオマイア(木の上に巣をつくる)、レペノマムス(肉食、小型の恐竜を食べていた)、ボラティコテリウム(飛ぶための皮膜)があった。また同時期、内耳の形成の証拠(リアオコノドン)、多臼歯類から様々な哺乳類か生まれたことがわかっている。
2018年2月11日日曜日
理科教育研究発表会
校内の課題研究の発表会ではパワーポイントで発表するのが基本だったが、少なくともポスターをつくらないと科学的なまとめにはならないと考えつくらせて、それだけではつまらないので研究発表会に出品した。会場では自分たちの作品の説明をしたのだが、生徒も得るものがあったと考えている。
埼玉大学では、かつての教え子がアシスタントとして参加をしていて、教員採用試験に受かったとの報告があった。
2017年9月10日日曜日
人間ドック
血圧測定・・・腕を血圧計に入れ周りから圧をかけられその後取り除かれる際の音(コロトコフ音)から測定、圧が取り除かれる際に音が聞こえ始めるのが最高血圧、音が消えるのが最低血圧である。
バリウム検査・・・毒性のなくX線を透過しない硫酸バリウムを使って、食道・胃・十二指腸の病変をチェックするための検査で通常のレントゲン写真と異なり、X線を連続して照射しながら行います。また胃カメラ検査が被爆しないのに比べ、さらに胸部X線よりはるかに被爆線量が高いのが問題とされる。
2016年12月10日土曜日
「深海レアアース泥から宇宙の小惑星探査まで」
レアアースとは何か、3族のSc、Y、ランタノイドのこと。その中でも特に軽レアアース(Sc、Nd)と重レアアース(Eu、Tb、Dy)が重要。特徴てしては強力な磁石をつくれることと光学特性にある。最先端の科学技術には不可欠な素材。現在においても日本の5兆円の経済規模をもつ。レアアースの精製と放射性元素の問題、重レアアースの産出は中国が独占している問題などが語られ。
自身の研究として、海底の泥にレアアースが濃集する部分があること。その起源は南極氷床の成立の関係がありそうであること。深海底資源の種類について、海底熱水鉱床、コバルトリッチクラスト、マンガンノジュール。日本近海での深海レアアース泥の状況とのその開発プログラム。開発にかかわる政治との関係が話された。
最後に、小惑星から鉄やニッケルを採集する計画などが将来のこととして話された。
ダイナミックな地球科学の話題を提供され興味深く時間を気にせずに聞くことができた。だだ若干政治的できな臭い部分があったこととそもそも科学の明るい部分しか見ていないのを感じた。
2016年10月30日日曜日
光視症
光視症は何らかの原因で光を受ける網膜に刺激があったときに生じるもので、実際にはないはずの光が一瞬光ったように感る。
原因は「年齢的な変化」と「病気」があります。「年齢的変化」は、目の中には硝子体というゼリー状の物質がぎっしりつまっています。年齢的変化に伴ってゼリー状の部分が融解して萎縮してくると、網膜と硝子体の間に隙間(=後部硝子体剥離)ができますが、目を動かしたとき眼球が引っ張られた刺激などで光が見える症状がでたるする。
「病気」は、網膜裂孔、網膜剥離などがある。初期症状として「飛蚊症」や「光視症」が出現するものは少なくはなく、「飛蚊症」や「光視症」が出た場合、精密眼底検査を受ける必要がある。

