2016年12月10日土曜日

「深海レアアース泥から宇宙の小惑星探査まで」

 東京大学の加藤康浩氏の「深海レアアース泥から宇宙の小惑星探査まで」を聞く。
 レアアースとは何か、3族のSc、Y、ランタノイドのこと。その中でも特に軽レアアース(Sc、Nd)と重レアアース(Eu、Tb、Dy)が重要。特徴てしては強力な磁石をつくれることと光学特性にある。最先端の科学技術には不可欠な素材。現在においても日本の5兆円の経済規模をもつ。レアアースの精製と放射性元素の問題、重レアアースの産出は中国が独占している問題などが語られ。
 自身の研究として、海底の泥にレアアースが濃集する部分があること。その起源は南極氷床の成立の関係がありそうであること。深海底資源の種類について、海底熱水鉱床、コバルトリッチクラスト、マンガンノジュール。日本近海での深海レアアース泥の状況とのその開発プログラム。開発にかかわる政治との関係が話された。
 最後に、小惑星から鉄やニッケルを採集する計画などが将来のこととして話された。
 ダイナミックな地球科学の話題を提供され興味深く時間を気にせずに聞くことができた。だだ若干政治的できな臭い部分があったこととそもそも科学の明るい部分しか見ていないのを感じた。

2016年11月27日日曜日

11月の降雪

 24日に関東で雪が降り、積もった。東京都心では、気象観測を始めた1875年以来初めて、11月に積雪が確認された。前線を伴った低気圧が南の海上を通過していることに加え、関東の上空を真冬並みの寒気が南下したためである。
 埼玉の川越や所沢では明け方から昼過ぎにかけ雪が降り、積雪は5cmであった。
 今年はラニーニャが始まったせいで寒い冬が予想されている。

2016年11月5日土曜日

秋の天体観測

 生徒と校内天体観測会を行った。当日は晴れの予報だったが、南からの雲が入りやや雲の多い夜間であったが、時折訪れる晴れ間を利用して、観望や写真撮影を行うことができた。
 私が行ったのはFC-76のレデューサー撮影とHFフィルターのテスト撮影である。FC-76のレデューサー撮影は直焦撮影と違ってアダプターが使えずカメラの向きが自由にならないのでやや使いづらい。望遠鏡そのものを回転させて対応する。HFフィルターだが、光量が少なくなるので露出時間はながくなるほか、焦点距離は若干長くなる。効果だが系外星雲はあまり意味がないよう、散光星雲はやや効果があるが、デジタル1眼は赤外部に感度がないのでフィルム写真の時のような効果はない。赤外線改造をしないとHFフィルターは使用する意味が少ない。
 今回は天候の関係でセレストロンのオートガイダーが使えなかった。ただ使用法について考えると自動導入が可能な機種で使う場合、アライメントをしないで目視導入ができる対象をガイドするケースと露出時間が30秒を超える場合に使うのが妥当なようである。

2016年11月3日木曜日

ユピテルとユノー

 未来日記というアニメを見ていて、主人公の天野雪輝と我妻由乃の名前がローマ神話のユピテルとユノーに由来することを知った。ユピテルはローマ神話の主神で男性の神で女癖が悪く、その妻がユノーで嫉妬深いことで知られる。ユピテルはギリシア神話のゼウスと同一視されるほか、英語読みはジュピターである。ユピテルに連れ去られた王女にエウロペがいてこれがヨーロッパの語源になる。アニメの性格設定は由乃の雪輝への強烈な愛情以外は神話とはやや違っている。
 またこれに付随する神話にエコーとナルキッソスがある。ユピテルの浮気に偶然手を貸したおしゃべり好きエコーは返事しかできないよう罰を受ける。そのエコーが好きになったのが美少年ナルキッソスであるが、嫌われ声だけの存在になる。またナルキッソスは多くのものに冷酷な仕打ちをしたため水面に映った自分を恋するように罰を受けかなわぬ恋の末死んでしまう。死後に水仙が咲いていたとの話で、ナルシストの語源になる。

2016年10月30日日曜日

光視症

 目に若干違和感を覚えたので眼科を受診した。光視症であるが、病的なものではないとのことである。
 光視症は何らかの原因で光を受ける網膜に刺激があったときに生じるもので、実際にはないはずの光が一瞬光ったように感る。
 原因は「年齢的な変化」と「病気」があります。「年齢的変化」は、目の中には硝子体というゼリー状の物質がぎっしりつまっています。年齢的変化に伴ってゼリー状の部分が融解して萎縮してくると、網膜と硝子体の間に隙間(=後部硝子体剥離)ができますが、目を動かしたとき眼球が引っ張られた刺激などで光が見える症状がでたるする。
 「病気」は、網膜裂孔、網膜剥離などがある。初期症状として「飛蚊症」や「光視症」が出現するものは少なくはなく、「飛蚊症」や「光視症」が出た場合、精密眼底検査を受ける必要がある。

2016年10月9日日曜日

ノーベル医学生理学賞

 大隅良典さんがノーベル医学生理学賞を受賞した。対象は細胞の基本的な働きの一つオートファジー(自食作用)の再発見にかかわる業績である。
 オートファジーは1963年、ベルギーのド・デューブが命名した。語源は「自分を食べる」というギリシャ語だ。この分解現象は、彼が74年のノーベル医学生理学賞を受けた細胞内小器官「リソソーム」研究の過程で見つかった。多細胞生物では、酵母の液胞の役割を、リソソームが担っている。
 命名から40年近くたって研究が盛んになったのは、大隅さんによる「再発見」のおかげだ。ゲノムが解読されていたモデル生物の酵母を使い、オートファジーに不可欠な遺伝子を特定することで、分子生物学的な研究の基盤が整った。
 やがてマウスやヒトのゲノム解読も進み、酵母と共通の遺伝子を大規模に探すことが可能となった。オートファジーに関する論文の数は、大隅さんの93年の成果以降もすくなかったが、動物に共通の現象であることが裏付けられると爆発的に増えた。今では、がんや老化に伴うヒトの病気にオートファジーがかかわっていると考えられるようになり、現在盛んに研究されている。

2016年10月2日日曜日

科学振興展西部地区展



 科学振興展が10月1日と2日の2日間、東洋大学の川越キャンパスであった。参加作品は物理4、化学11、生物11、地学5、その他1で合計32本で昨年の45に比べ7本少なかった。本校は昨年発見したアンモナイトを中心にした「山中白亜系でPseudohaploceras属アンモナイト化石を発見」を出品した。専門家に鑑定してもらったアンモナイトの結果とともに、周囲を歩いたデータから古環境を推定したものであった。結果は優良賞であった。
 若干気になったことをまとめておく。SSHでお金を使い大学とのつながりの中でつくられた研究結果と昔ながらの高校部活の研究とが混在している。大学との連携のレポートはデータは出しているものが多いが、その骨格部分は大学の分析結果である。研究者を巻き込んだレポートに研究者の名前が出ていない。どこまど自分達で行い、どこからが研究機関に依頼したかが書かれていない(もちろんお礼の文章もない)。わかりやすく書く努力がなされていない。これは自分たちがきちっと理解していないことが理由なのではないか。