2025年9月30日火曜日

富澤湧水

 約20年前ぶりに富澤湧水を訪ねる。和光市駅から歩くと谷中川の凹地を通過したあとの白子川の段丘崖の高まりにつき、そこからの崖に湧水群がある。段丘礫層と東京層の間から豊富な水が出る(露頭は確認できず)。崖沿いに建つ地福寺、熊野神社には湧水をためた池があり、湧水点そのものは旧川越街道沿いの富沢湧水と大坂湧水群(大坂ふれあいの森)でみられた。



2025年9月8日月曜日

皆既月食

  9月8日(月)夜半から早朝にかけて皆既月食があり、3時ころから4時過ぎにかけて赤い月が西の空に浮かぶのをみた。皆既中、月のそばでは水瓶座が見え、上には土星、右上には秋の大三角、左にはクジラ座βのティフダが見えた。さらに最後にISSが現れるおまけがあった。24度の無風快晴で心地よい観望であった。



2025年8月22日金曜日

土星の環の消失

 地球と土星は太陽の周りをほぼ同一平面を公転しています。また土星の自転軸は公転面に対し約27度傾いています。さらに土星の公転周期が29.5年のため地球から見て30年周期で環の傾きが変化します。さらに15年ごとに土星の環を真横から見るために環の消失が起こります。今年がその年で、複数回あるのですがこの後11月25日に消失が起こることが予報されています。土星が見える季節になってきたので自宅で固定撮影をしました(FC76と4㎜接眼で動画撮影し、AutoStakkert!3.0とRegistax6とで画像処理)。さらにここ2009年から撮ったもので図表を作りました。


2025年8月20日水曜日

「十五年戦争小史」

  菅野完氏がユーチューブ上で「十五年戦争小史」江口圭一著の読書会を開いていたので、視聴とともに本を読んだ。

 15年戦争を満州事変、華北分離、日中戦争、アジア太平洋戦争とに分け詳述する。満州事変等における現地陸軍の暴走(柳条湖事件、朝鮮軍独断越境、錦州爆撃など)を止められなかった政府。515事件における政府の法律を曲げた軟弱な対応と軍部の台頭。226事件における政府対応と事件に乗じた陸軍の権益拡大。日中戦争時の陸軍の拡大停止の希望に対する自身の利益拡大からの政治家の反対表明(陸軍だけが戦争を推進していたのではない)。圧倒的不利な対米戦争に疑問を呈しつつも最終的に開戦を承認する天皇、このあと戦争遂行にかかわっていく。何度かあった対米戦争への拡大停止の機会、ハルノートが提案されたとき、絶対国防圏の崩壊のときなどを逸し破滅に向かう。最後まで自分達の立場(陸軍と海軍、政治家、天皇)のみ守ろうとする姿勢、その結果ほぼすべてを失ってしまう。各権力組織が組織維持を主眼にし、またその組織内での闘争で不法でも勝てば良いとの価値観が支配する結果が300万強の日本人、2000万強の中国人などを殺戮する結果となる。



2025年8月13日水曜日

偏西風

 対流圏の中緯度では西風が卓越し偏西風と呼ばれている。この風は地球規模の南北方向の循環としてはフェレル循環とよばれる。低緯度のハドレー循環と高緯度の極循環とは南北の温度差による直接循環であるが、フェレル循環は両者に挟まれた間接循環である。

 偏西風は中緯度高圧帯(亜熱帯高圧帯)から高緯度低圧帯(寒帯前線帯)に向かって風が吹くのがもとになる。この風は転向力により南風が西風に変化(偏西風)する。また上空では北から南に空気は移動するが、強い偏西風のため北西の風になり、全体として中緯度をらせん状に移動する。次に、南北方向の温度差が大きいと西風が不安定になり蛇行(偏西風波動)をはじめる。この波動に伴い空気の上昇域に温帯低気圧、下降域に移動性高気圧が発生。波動の東進に伴い低気圧と高気圧も移動し、さらに温帯低気圧が発達し解消する過程で、南北の温度差が局所的に解消される。このような運動の全体を通して南の熱が北に移動している。


2025年8月11日月曜日

猛暑

  今年は言わずもがなだが猛暑である。予報士のはなしを聞くと、発達した太平洋高気圧の上に東にはり出したチベット高気圧が重なり晴天と猛暑をもたらしているようである。猛暑の原因の一つになるラニーニャは今は確認されていない。

チベット高気圧:夏のハドレー循環の空気の下降する位置にあるチベット高原は、夏の日差しで気温が非常に高くなり地上は低圧になるが、上空はその分高圧となりこれがチベット高気圧である。これが7月から8月にかけて大きく東に張り出すと日本は猛暑となる。



2025年8月4日月曜日

二重星

  昨年度までは部活動で定期的に天体観測会を行っていたが、現在は自宅ベランダにて経緯台で星を見るくらいにとどまっている。最近は二重星観望をしているが、それなりに面白いので簡単にまとめる。見かけ上近くに見えるものと実際に近くにあり万有引力により周回している連星とがある。また連星は双眼鏡や望遠鏡で分離されるものが実視連星、分離できないが視線方向のスペクトルの周期的変化からわかる分光連星、連星がお互いに隠しあう光度の変化からわかる食連星がある。全天の星の約半分は連星だとされる。最近見た二重星をまとめる。

大熊座ζ:三重星、ミザールとアルコルは双眼鏡、ミザールAとBは望遠鏡でみる。

猟犬座α:固有名コル・カロリ、望遠鏡でみる。白色の主星と、紫色の伴星。

おとめ座γ:固有名ポリマ、望遠鏡でみる。

牛飼い座ε:固有名プルケリマ、主星が明るく分離しづらい。

白鳥座β:固有名アルビレオ、望遠鏡でみる。主星はオレンジ色、伴星は青色に見える。見掛けの二重星。

さそり座β:固有名アクラブ、望遠鏡でみる。

さそり座μ:双眼鏡でみる、見掛けの二重星。