日本地質学会主催の「微化石一般と放散虫」松岡篤氏の講演を聞く。新生代と中生代の放散虫研究例を初学者向けに講義するものである。新生代は佐渡の第四紀層の放散虫、有孔虫などの微化石の抽出、資料化の方法を具体的にまとめた。中生代はジュラ・白亜紀境界(JKB)のGSSP策定の件について対象となるイタリアの地層の調査方法を話した(生物群集の変化に乏しいためゴールデンスパイクが設定されていない)。また日本の海溝斜面堆積物から採集されたジュラ紀の放散虫から作った放散虫トランプの話題提供がなされた。具体的な話で理解しやすかった。また、所々で語られる放散虫やその他の微化石に関する知識、具体的には示準化石としてはコノドントは三畳紀まで、ジュラ紀は放散虫のみ、白亜紀半ば古第三紀からは浮遊性有孔虫や珪藻(これも年代決定には小さなものが指標になる)が有効、などのものは役に立った。
2024年7月21日日曜日
2024年7月15日月曜日
繊維と染料の進歩
繊維の種類
天然繊維
植物繊維 綿/麻・・・亜麻(リネン)、大麻(ヘンプ)、当麻(ジュート)
動物繊維 生糸、絹糸/羊毛/カシミア・・・山羊
化学繊維
合成繊維 ナイロン・・・絹に近い/ポリエステル・・・コットンに似る/アクリル・・・ウールに近い/ポリウレタン・・・ゴムのような性質
再生繊維 レーヨン・・・木材パルプ
天然染料
カロチノイド ニンジン、クチナシ(黄~橙)/フラボノイド ヤマモモ(黄~茶)、紅花(赤~紫)/キノン 茜(赤)/ポリフェノール ビンロウジ(茶~黒)/インドール 藍、貝紫(紫~青)/その他 キハダ(黄~茶)、ウコン(黄)、コチニールカイガラムシ(深紅)
合成染料
石炭や石油などを原料として、合成された染料、以前は石炭タールから、現在は、石油(ナフサ)から得られる芳香族炭化水素類(ベンゼン、ナフタレンなど)を原料に、有機合成させることによって作られる。
合成染料の歴史
19世紀の中頃、ドイツの科学者ホフマンが、コールタールからベンゼンを分離し、そのベンゼンから染料製造の原料となる「アニリン」を製造。
1856年、W・H・パーキンが、そのアニリンから紫色の塩基性染料を作り、1857年に、世界で初めて合成染料の工業化が実現。
1869年に、ドイツの化学者グレーベとリーベルマンの共同開発によってアリザリン(茜の色素)が作られる。
1878年に、ドイツの化学者バイエルがインジゴ(藍色の色素)を作る。
2024年7月4日木曜日
「苦海浄土」
「苦海浄土」講談社文庫(石牟礼道子著)を読む。社会運動をする著述家の菅野完の原点だとの話を聞き、読んでいなかったので手に取る。
水俣で起こったことを被害者に寄り添いながらその実態を告発するレポート。豊かな海の貧しい漁民に降り掛かった不条理な災禍、その中で翻弄される人々。隠そうとする企業、一貫した政府の企業よりの態度、それに追従するマスコミ、事実をあきらかにしようとする勇気ある人々。方言が多くやや読みにくい文体だがすごい記録である。水俣病について調べていて印象になった人を上げておく。宇井純:水俣病の研究と社会への広報に取り組んだ研究者、東大で干され万年助手の扱いを受ける。ユージン・スミス:世界に水俣病を発信した写真家、取材の際に会社関係者の暴力を受けそれも原因のひとつで亡くなる。
2024年5月21日火曜日
『沖縄「戦後」ゼロ年』
『沖縄「戦後」ゼロ年』目取真俊著(生活人新書)をよむ。小説「虹の鳥」の評判を聞いて、本作家に興味を覚えて手近にあって未読だった本書を手に取った。彼の小説の背景に当たる思いをまとめたもの。章立ては、沖縄戦と基地問題を考える(はじめに「戦後60年」を考える前提、私にとっての沖縄戦、沖縄戦で小説を書くこと、基地問題)、〈癒やしの島〉幻想とナショナリズム 戦争・占領・基地・文化。沖縄の方が語るので迫力が違う、天皇に対する思い、復帰後の沖縄教育界の問題、ヤマトの沖縄に対する仕打ち、本土のマスコミではここまではっきりと言わない、沖縄の本音が語られている。
2024年4月29日月曜日
「伝わる・揺さぶる!文章を書く」
「伝わる・揺さぶる!文章を書く」山田ズーニー著(PHP新書)を読む。youtube を見ていて文章を書く上で必ず読むべき本と紹介され手に取る。
入試の論文、依頼文、自己推薦文等、相手に伝えたり説得する文章を書く際の注意点を根本からまとめた、いわゆるHOW TO本。考える必要性、文章を作る際の注意点、相手が何を要求しているのか等からいかに相手に伝えるかを解説している。各単元も適当に短い文章で構成されて読みやすい。発展させると話を通して相手を説得するのにも使える。2024年4月7日日曜日
有孔虫化石
多摩川の上総層群を調べていて有孔虫化石が入る層準があり、さらに比較的容易に分離できることがわかり、処理をし写真撮影した。具体的には日野の連光寺層と登戸の飯室層である。前者は底生有孔虫のみで後者は浮遊性と底生の有孔虫が含まれている(写真は登戸の飯室層から産出する化石)。前者の堆積環境が内湾で後者が大陸棚斜面なので構成種の違いはそれを反映していると考えられる。なお後者では放散虫化石が出るかと調べたがほんのわずかに出るが研究対象になるものではない。
2024年3月31日日曜日
ポンス・ブルックス彗星
3月29日の天体観測の際に電視観望でポンス・ブルックス彗星をみた、ここのところ明るくなったとの情報が挙げられており、5等級ほどでふわっと広がるコマと長くのびる尾を確認することができた。
ポンス・ブルックス彗星(12P/Pons-Brooks)は、周期70年の周期彗星でハレー型彗星に分類される。1812年7月21日にジャン=ルイ・ポンによって発見され、1884年1月、1954年5月と回帰し、次の近日点通過は2024年4月20日(21日)で、同年の6月2日から3日には地球に1.546 auまで接近すると予測されている。



