2014年4月29日火曜日

地殻内での流体や熱の移動

 地団研の埼玉支部総会で川辺孝幸会員(秋田大)と角田史雄会員(埼玉大)の講演を聞いた。二人とも地殻内での流体や熱の移動を取り扱った講演であった。川辺会員は、地震の詳細な分析から地下での様々な流体の移動を推定し、時間スケールの長いマグマの移動や短い熱水(ガスを含む場合など)の移動を紹介していた。また角田会員からはより短期間で起こる下からの熱の移動が構造運動を起こす仕組みが語られていた。いずれも従来の教科書的な方法論とは異なるもので、面白かった。

2014年4月18日金曜日

ピンホールプラネタリウム

 部活動で「大人の科学マガジン-究極のピンホール式プラネタリウム-」を作った。
かつてやはり部活で科学技術振興機構(JST)の手作りプラネタリウムを作ったが、ピンホールプラネタリウムの原理はわかったが星空については、いまいちであった。これを大きく凌駕することを期待し購入制作した。原理はJSTのものと同じであるが、電球をより点光源にする努力がなされ、星座を映すための多面体の原盤は印刷式であったため、できあがったものはそこそこ満足できるものであった。
 ちょうど新入生勧誘期間にあったっていたため、これをつかって、恒星の日周運動、北極星、夏の星座、秋の星座、冬の星座、春の星座と説明することができた。なおドームはかつて使っていた写真現像用の簡易暗室の骨組みに暗幕を使って作った。

ps プラネタリウム
 売られているプラネタリウムは、ピンホール式とレンズ投影式とがある。前者は中心に点光源があり球形や多面体の投影用の原盤がそれを取り巻くように配置するもので、後者はより強力な光源の前面に詳細な原盤を配置し星空を投影するもので、スライド投影と同じ原理だがよりワイドに投影するのが特徴である。アナログのスライドプロジェクターがデジタルプロジェクターにとって代われつつあるなか、こんなところにその技術が継承されているのかもしれないと思った。
 かつて、星空の再現はドームのなかピンホールプラネタリウムとスライドプロジェクターで行っていたのが、いつの間にかPCとデジタルプロジェクターに変わった感があった。しかし、「大人の科学マガジン-究極のピンホール式プラネタリウム-」が売れているとの話からは真っ暗ななかプラネタリウムで星を見るのが見直されているのではないかと感じている。
2014-04-19