2018年7月30日月曜日

暁新世始新世境界温暖極大期

 始新世のイベントを調べていて暁新世始新世境界温暖極大期の存在を知った。Palaeocene Eocene thermal maximum(略してPETMともいう)。微化石の中の炭素同位体比偏位に記録されていることから明らかになる。
 新生代に入り寒冷化していた気温が突如上昇する。数千年ほどの間に、亜熱帯の海面温度が5度から8度上昇し、北極海では20度近くも上昇し、約10万年続いたと考えられている。火山活動の活発化、またメタンハイドレートからの大量の温室効果ガス放出が原因だと考えられている。

2018年7月29日日曜日

始新世/漸新世境界(E/O境界)

 始新世/漸新世境界における、出来事をまとめる。大陸移動の結果、南極大陸が孤立し、南極還流が成立する。またそれにともないベルトコンベーア―循環が成立する。
 このことは南極氷床の成立をもたらし、地球の寒冷化へとつながる。
 次にこれに伴い生物種の変化が起こる。微化石では円石藻の減少、渦鞭毛藻の減少、珪藻類の増加(キートケロス属休眠胞子大爆発イベント)である。またこれに関連して原クジラ亜目の絶滅、ヒゲクジラ亜目の進化発展が起こったと考えられる。
 またこれ以外の出来事として、インド洋-太平洋間に表層水が通過できるような海路(タスマニア海路)が形成される。
 参考:http://www.geocities.jp/restingspace2/MyBusiness/TopMyBusiness.htm

臨海実習

 3回目になる、理数科の臨海実習に参加した。プログラム昨年と同様、1日目が海洋生物観察、ウニの受精・発生の観察、黒川先生の講演、2日目が地質巡検である。しばらく異常な暑さが続き心配されたが2日間は30度以下でやや涼しく過ごしやすかった。ただ、高温の影響でウニの発生が順調に卵割が進まず2分割~32分割などが混在していたりややいつもと違っていたようである。
 地質巡検の時間は干潮の時間に近く、また曇天で条件は良かった。4月に事前学習を行ったこともあって2時間30分のプログラムは順調に行われた。巡検としては完成形につ近づいたと思うが、城ケ島についてはまだ調べることがある。

2018年7月16日月曜日

平成30年7月豪雨

 6月28日から7月8日にかけ、停滞する梅雨前線に台風からの湿った風により活発化し、西日本を中心に記録的な降水量になった。この結果、西日本の複数のヶ所で河川の氾濫、浸水、土砂災害が起こり、200人を超える死者・行方不明者が出ている。
 梅雨の末期に停滞する梅雨前線に関連して、最近は毎年のように人的な被害が出ている。しかし、それが1か所にとどまらず広範囲で複数の場所で同時に出ているのは今までになかったことのような気がしてならない。単純に地球の温暖化に伴う気象災害の大規模化といっていいものなのか判断に迷っている。

2018年7月2日月曜日

ペルム紀の大絶滅

 コズミックフロントNEXT「ペルム紀 地球史上最大の大量絶滅 真犯人を追え!」を見る。
 PT境界で起こった大絶滅は2回の絶滅からなる。前半の絶滅は地球の寒冷化による。ペルム紀前期は地磁気の逆転が非常に少なかった。中期後期になると平均25万年ごとに入れ替わるようになる。これはパンゲアの成立によりその下に海溝から地球に沈み込んだ塊が巨大化し(メガリス)グーテンベルグ面に落ち込み核に影響を与えて起こったと考えられる。この影響はたびたびの磁場の消失、そして宇宙線の増加さらに雨雲の増加、地球の寒冷化となり前半の絶滅を起こした。
 後半の絶滅は温暖化によって起こった。メガリスの沈み込みを原因として、スーパープル―ムが発生、100万年にわたって非常に活発な火山活動がパンゲア全域で起こった。CO2、CH4濃度が上昇し温暖化と乾燥化が進んだ。

2018年7月1日日曜日

ホタル観察

 埼玉の鳩山のNPOによるホタルを見る会に参加する。岩殿丘陵の鳩山町側の渓流でホタルを観察するのもだが、6月30日(土)に夜7時に集まり7時半から8時半まで渓流沿いの道を案内者と歩いた。
 ホタルの明かりは明滅するので遠くの街灯とは区別できゲンジボタルは数秒、ヘイケボタルは0.5秒程度の周期である。写真で撮ったところ黄色い光として写った。ゲンジとヘイケをあわせて20~30個体確認した。ことしはよく出ているそうである。この地域のホタルは他地域から移植されたものでないそうで、例年だとゲンジの季節でこのあとヘイケになるのだが、今年は早いそうだ。またホタル以外の話題として渓流沿いの小さな休耕田では過去アカガエルがうるさかったのだが、ことしはアライグマの影響でいなくなってしまったそうで、その捕獲もしているとのことである。