2018年1月28日日曜日

草津白根山

 草津白根山が1月23日に水蒸気噴火をし、噴石により近くのスキー場で、1人が死亡し多数のけが人を出した。この火山は群馬県の草津町にあり、北の白根山と南の本白根山などからなる火山で山頂部は多数の火口とスコリア丘があつまっている。白根山頂には湯釜と呼ばれる火口湖があり酸性度が高く白濁した青色をしている。マグマ流出の火山活動は8500年前の安山岩質のものが最後で、その後有史以来水蒸気噴火を頻繁に繰り返していて、気象庁の常時観測火山のひとつである。20年ほど前に旅行で、湯釜を訪ねたことがあるが、近年立ち入りが規制されていると聞いていたが、昨年6月に規制が解除された。今回噴火したのは従来活動的でないとされた本白根山のほうで、その水蒸気噴火はマグマ噴出の噴火と違って予知がなかなか難しい。

2018年1月21日日曜日

モアナと伝説の海

 「モアナと伝説の海」を観る。太平洋の島の村長の娘モアナが、島の危機を救うために半神半人のマウイとともに女神テ・フィティの心を返しに行くディズニーのスペクタル・アドベンチャー。創作だがポリネシアの神話をベースにして作られている。娯楽性のある完成度の高い作品である。
 ポリネシアというと授業の人類史でごく簡単に扱う。新人が世界に拡大していく際に最後に到達した地域である。モンゴロイドにオーストラロイドが混血しているオーストロネシア語を話す人種になる。台湾などから約4500年前にカヌーで南下を開始し、フィリピン、ニューギニアに至り、ここでオーストラロイドと混血しポリネシア人の祖がうまれた。その後東進し約3500前にフィジーに到達、さらにポリネシアの島々には2800~1300年前に到達する。ちなみにその後1100年前にハワイ、800年前にニュージーランドに到達した。

2018年1月16日火曜日

センター地学

 13、14日とセンター試験が行われた。翌日地学の問題をチェックした。
 地学基礎の問題構成は1.地球、2.大気圏、3.地球史である。純粋に宇宙の問題はなかった。寺田寅彦の随筆が出ていた。難しい問題はなかった。
 地学の問題構成は6問で構成され、5と6は選択である。1.地球物理、ジオイドと地球楕円体の関係が出る、2.固体地球、紅柱石等の同質異像の問題が出る、3.大気圏・水圏、長波の速度の式が必要、4.宇宙、5.固体地球、6.宇宙であった。これも勉強をしていれば問題はなっかったのではないか。

2018年1月8日月曜日

新田橋の礫岩層

 2018年の埼玉支部新年例会で秩父盆地の横瀬の新田(あらた)橋の礫岩露頭を訪ねた。この露頭は2年前天然記念物に指定されている。約1,500万年前、この地の東側が隆起し、外秩父山地が形成されると、古秩父湾は閉ざされて終焉を迎えることとなった。その埋め立てで周辺の陸域から供給された角がとがった礫を含む地層が形成されたのがこの礫岩層である。礫岩の礫は先第三系の円礫や角礫、また同時代の地層が削剥された大きな角礫からなる。また周囲の地層には花崗岩礫を複数含む礫岩礫も観察され、これらは今はこの周辺には見られない山中白亜系起源だと考えられている。