2020年7月25日土曜日

ワイルドサイドをほっつき歩け

 ブレディみかこ著「ワイルドサイドをほっつき歩けーハマータウンのおっさんたちー」を読む。著者が生活するイギリス南部の労働者階級のベビーブーマーを中心にその日常をまとめたエッセイ。ブレクジットが議論される中、様々な矛盾が噴出する社会でポジティブに生きるおじさんたちの生態を活写。「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の姉妹編ともいえる。ゆりかごから墓場までの福祉政策がいかに崩されていったか、世界的な変化が彼らの生活に影響を与えているかが興味深かった。