2021年12月31日金曜日

フリピン海プレート

  フィリピン海プレートについてまとめる。若干不確かな内容を含む。

 1億2000万年前、当時の太平洋の中央部において顕生代で最大級のマグマ噴出がおこる(オントワンジャワ海台の形成)。マントルプルーム起源の噴出だと考えられる。このマントル噴出の枝分かれが初期のフィリピンプレートの拡大に関係した可能性がある。フィリピンの東側に太平洋プレートの沈み込み帯が新たにできこの西側にフィリピン海プレートが誕生する。この後、現在のフィリピン海プレートの西側に当たるフィリピン海盆が拡大する(5000から3000万年前)。

 現在の伊豆小笠原マリアナ島弧と九州パラオ海嶺(古第三紀に太平洋プレートが沈み込んで形成された古い島弧)はこのときフィリピン海プレート東縁にあったが、その後これらの間に四国海盆及びパレスベラ海盆が拡大成立する。この運動は3000~1500万年前に起こった。

 フィリピン海プレートの成長と北上に伴い、日本列島と接するようになる。この運動が日本海形成の原因になった可能性が高い。当初両者の間はトランスホーム断層であったが、日本海の成立の頃北へ向かってフィリピン海プレートが沈み込むようになる。そんな中、伊豆小笠原マリアナ島弧の北にあった丹沢が日本列島に衝突する。

 またその後フィリピンプレートの沈み込みが北西に方向を変える。この方向の変化が、東北日本の山地の隆起、西南日本の中央構造線の活動、瀬戸内海を中心とする隆起と沈降の繰り返しの構造をつくる。続いて伊豆の衝突が起こり現在に至る。




2021年12月25日土曜日

レナード彗星

 久々の肉眼彗星になるかと期待していたレナード彗星を観望した。12月上旬は朝早く起きたがそのたびに雲があり見えず、中旬からは夕方の西の空に現れるのを待った。18日と19日に自宅から双眼鏡で観望しようとしたが見えず、写真を撮ったところ金星の下、射手座を移動するもやっとした天体をが何とか映ってくれた。5等級とのことでやや明るい自宅からでは写真でも存在がわかる程度で肉眼では全く無理であった。




2021年10月31日日曜日

電視観望2

 前回から電視観望について進んだことをまとめる。観望そのものは良いのだが、その記録に工夫が必要である。ゲイン(感度に相当)を上げると空の部分にノイズがはっきり残ってしまう。そこで記録を残すためにはゲインを300台に下げる必要がある。当然露出時間をのばすことになる。つぎにフィルターワーク、自宅や職場では光害のため空が緑になる。写真があまりに不自然なので昔使っていたHFフィルター(緑の光をカットし赤と青を透過させる)を使うとそれなりの写真になる。最近のフィルターは特定の光のみ(Hαなど)を透過させるようだが、一応これで何とかなる。さらにSharpcap4.0のライブスタックではスタックする際の線状のノイズが入る。これを補正する方法はないかと考えているが、とりあえずレタッチで対応している。




2021年10月17日日曜日

電視観望

  自動導入望遠鏡と望遠鏡カメラとPCとで、ライブスタックによる電視観望ができることを知り挑戦した。新たに購入したのは望遠鏡カメラneptune-cⅡである。赤道儀はAZGTi、望遠鏡はFS-60、ライブスタックはSharpcap4.0を利用する。月でテストを行なったのち、M13とM57で挑戦する。撮影素子の面積はAPS-Cより1周り小さいので望遠鏡の焦点距離はAPS-Cのときより小さいものを使う。

 望遠鏡では一応見える(M13)またやっと見える(M57)がライブスタックによりモニター上にはっきりと表れるのには感動をする。保存画像はAPS-Cカメラで撮ったものに比べ落ちるが一応記録はできている。光害のある地域では強力な天体観測の方法になる。




2021年9月25日土曜日

惑星の画像処理

  望遠鏡で撮った惑星写真の画像処理に挑戦してみた。かつて1度トライしたが、うまくいかずそのままにしていたが、惑星の動画がたまっていたので再度試みる。

 使うソフトは定番のAutoStakkert!3,RegiStax 6である。ポイントはmp4ファイルを直接読めるようにAutoStakkert!3のフォルダーにAVIの変換プログラムffmpegを入れることであった。これで問題なく、コンポジットを行うことがでた。次にRegiStax 6によるウェーブレット処理だが理屈はやや理解不足だが一応元画像に比べるとはるかに詳細な画像を得ることができた。




2021年8月4日水曜日

おゆまる

  文化祭に向け石膏で化石レプリカを作っている。その延長で何か他のものでできないかとネットで探していたところ、「おゆまる」でレプリカができるという記述があったので試した。

 おゆまるは熱可塑性樹脂で、加熱により軟化し形を変化させることができ、それを冷却するとその形のままで硬くなる。この性質を利用して立体模型を作ることができる。

 写真はテストで作ったものだが、押し付けないと形にならないことと、細密な形はつくれないが、お湯に入れ温めて押し付けるとすぐにできてしまうのは利点である。




2021年4月29日木曜日

ガビチョウ

  森林公園を訪ねる。大きなさえずりの鳥がいて、イカルかとおもったがより複雑なのでキビタキかと探したところ。写真の鳥が出てきた。帰宅して調べたところガビチョウで本来は中国南部から東南アジア北部にかけて生息するが、ペットとして輸入された個体がかご脱けにより定着しあたもので、私の持つ日本野鳥の会の野外観察用の図鑑には出ていない。地上採食性で、かなり大きな音色で美しく囀る。1990年代に関東で観察されて以来徐々に繁殖範囲を広げている。




2021年4月24日土曜日

トビ

 4月上旬に生徒と鎌倉の東部を地質見学であるいた。成果は別の機会にまとめるが、アクシデントが1つあった。

 鎌倉の最高峰大平山(標高159m)の西のピークの広場で陽光の中、食事をしていたところ、生徒のひとりが手で持っていたのサンドイッチがトビにたたき落された。取ろうとして失敗したようだが、生徒は手に痛みはあるがけがする状況ではない。食べられなくなったので足下に捨てておいたのだが、1~2分後再度急降下しとっていった。

 本来臆病な鳥だが、人が餌付けしたことがきっかけになって取ることを覚えたようで、このような行動するのは地域的に限られるそうである。



2021年4月2日金曜日

海の生物観察

 3月末に生徒を連れて三浦半島の観音崎で海洋生物の観察を行った。

 気温は夏日に近かかったが水温が低いため膝まで水につかってであったが、バフンウニ、イトマキヒトデ、アメフラシ、ヒサラガイやヤッコカンザシゴカイの石灰質の巣などの写真を撮った。



2021年3月7日日曜日

大船層

  三浦半島の上総層群は下位から浦郷層、野島層と訪ねてきたので、その上の大船層を見ようと六国峠ハイキングルート、氷取沢市民の森、瀬上市民の森を歩いた。金沢文庫駅から六国峠ハイキングルートをたどる。ここからは六浦地域が遠望され案内板によって金沢八景の由来や、戦後の埋め立てによって陸地になったことがわかる。またこの地域は200m弱の丘陵地域で、貴重な自然として保全されていて、ホタルも見れるようである。地層としてはほぼ近い層準の塊状泥岩からなる大船層が見られる。このあと尾根道を南に向かって歩いたのだが、途中から凝灰質の粗粒堆積物が現れ野島層に変わったのがわかった。



2021年2月11日木曜日

鎌倉・大平山

  浦郷層を調べようと鎌倉の大平山を訪ねた。鎌倉駅から大平山に向かう、途中逗子層、池子層と見ながら大平山の周辺からは凝灰質の砂岩が主体の浦郷層を見学する。尾根上にはシロウリガイ?のみられる露頭もある。KGPテフラを探したが見つからなかった。その後上位の地層を見ようと、金沢八景駅に向かい、途中野島層の露頭を数か所見学した。




2021年1月11日月曜日

鷹取山

  来年度の課題研究で池子層を取り上げたいと考えて、逗子の鷹取山を歩いた。地元の人の気軽なハイキングコースのようで、1月なのに昼頃は思った以上に歩く人がいた。山頂はかつて鷹取石を切り出していたとのことで垂直の崖が複数あり、岩登りを練習する人が10人以上見られた。また、山頂からの360度の展望は素晴らしく、丹沢から富士、江ノ島、大島、三浦アルプス、観音崎、房総半島、東京方面を望むことができた。このあと採集したサンプルを処理する。



2021年1月2日土曜日

2021年天体現象

1/24 水星東方最大離角

5/17 水星東方最大離角

5/26 皆既月食(月出帯食)皆既食20:11-20:26

8/2 土星衝

8/20 木星衝

9/14 水星東方最大離角

9/15 海王星衝

9/21 中秋の名月

10/30 金星東方最大離角

11/5 天王星衝

11/8 金星食(昼間)13:42-14:33(月齢3.3)

11/19 部分月食(月出帯食)食の最大18:03ころ(食分0.97)

12/3 火星食(昼間)8:17-9:33(月齢28.1)

12/8 金星最大光度