2024年1月18日木曜日

PCによる望遠鏡制御

 SynScan_usbを購入したので、PCによる望遠鏡制御に挑戦する。

 SynScan_Proとの連携。SynScan_usbでAZGTiXとPCを接続する。SynScan_Pro側は「接続の設定」でシリアルを選び、シリアルポートを選ぶ(com3など)。スマホと違って経度・緯度を入力する。これで使えるようになりホームポジションからアライメントをする。もちろん微調整はSynScan_Proで行う。

 ステラリウムとの連携。「設定画面>プラグイン>望遠鏡のガイド」を選ぶ、起動時に実行にチェックを入れる。再起動するし「新しい望遠鏡の追加」「AZGTiX」等の名前を入れる。「外部ソフトまたはリモート」を選ぶ。メニュー画面に望遠鏡操作の項目がある。このときステラリウム画面上にAZGTiXの方向が図示されている。目的の天体を画面上で選び画面の中央に持っていく。画面の中央の赤経赤緯を自動で写しそこに望遠鏡を向けさせる。これで目的の星がは入っていることになる。

 導入ソフト:Stellarium,SynScan Pro,ASCOM Driver for SynScan App,ASCOM Platform

2024年1月11日木曜日

「坑夫」

「坑夫」夏目漱石著(青空文庫)を読む。漱石はそれなりに読んでいるが、あるユーチューバーが漱石で一番面白い作品との評価を述べていたの読んでみる。あらすじは、恋愛でトラブルを抱えた青年が家出、人買いに騙され坑夫になろうとする話、見習いとして坑内を巡る描写が迫力がある。漱石としては珍しくルポルタージュ風の作品。最後は気管支炎がわかり、坑夫にならずに鉱山を離れる。当時の社会構造が垣間見える。小説にしてくれと持ち込まれた話をもとに生まれた作品。舞台は足尾銅山である。

2024年1月8日月曜日

能登半島地震

 1月1日(日)16時10分頃に起こった能登地震の概要をまとめる。能登半島の北部海岸沿いでWSW-ENEの約150kmの断層が動いたとされ、深さ16kmマグニチュードは7.6、最大震度7であった。断層はNW-SEの圧縮によって起こされた逆断層で能登半島北部(南側の岩盤)は上昇し右ずれ断層であった(南側の岩盤は西にずれた)。震源域が海域を含む浅い地震だったため津波が発生し最大数mであったと予想されている。この断層は既知のものではあるが内陸のため周期は1000年だと考えられていた。人的被害は石川県で8日(月)段階で死者が168人、安否不明が323人である。

 能登沖では2年半にわたって群発地震が発生している。その中で最大の地震は2023年5月5日のM6.5の地震で最大深度6強であった。この地震の原因はプレートの沈み込みに伴い堆積物中の大量の水が絞り出され、その上昇が原因で起こるとされる。一般的には群発地震帯では数多くの地震のため応力解放され大きな破壊は起こらないとされるが今回はそうではなかった。群発地震を起こした水が地域にたまっていたひずみを解消させる断層運動の引き金になった可能性が指摘されている。

2024年1月5日金曜日

「炭素はすごい」

 「炭素はすごい」齋藤勝裕著(サイエンス・アイ新書)を読む。

専門家が炭素にまつわる話題を総花的にまとめた本。高校教科書の1つ先をまとめたもので、理系大学生の教養書。薬、毒、新素材、火薬、先端分野のなどが語られそれぞれ新しい知見があった。