2016年5月29日日曜日

火星の地形

 接近に合わせて火星の地形についてまとめる。
 火星は会合周期が780日なので2年2か月ごとに地球に接近する。今度の接近では衝が5月22日、最接近が5月31日でその距離は約7500万kmの中接近である。接近の際は小望遠鏡でもその色の濃淡や白い極冠が観察でき、アマチュアの観察対象になる。その中で一番目立つのは色の濃い三角形の大シルチスで、オランダの天文学者・クリスティアン・ホイヘンスが火星の自転を調べるためにこの地形を使ったことで知られています。ちなみみに火星の自転周期は24.6時間で夜の間継続して観察していると右(望遠鏡では左)に自転しているのが分かります。
 私自身は断片的にしか見ていないが地形図を見ると、大シルチス(280度)が見えなくなると、南に横に黒い帯・サバ人の湾(340度)が現れ、次に南(オーロラ湾)と北(アギタリアの海)に黒い部分が現れる(30度)。続いて南に黒い帯・シーレーンの海(120度)と明るい広がりが現れ、最後に南にキンメリア人の海(200度)が現れ、大シルチスに戻る。それ以外の有名な場所としてオーロラ湾とシーレーンの海の間にマリネリス渓谷、シーレーンの海の北にオリンポス山がある。

2016年5月22日日曜日

地質学会の城ケ島巡検

 夏の地質見学の参考にと考えて地質学会の一般向けの地質見学会に参加する。場所は城ケ島で、白秋碑からスタートし武蔵野面まで登り、ロームを観た後、馬の背洞門に降りる。続いて西に歩いて城ケ島終点のバス停で解散のルートである。
 案内者の神奈川地学会の鈴木さんは放散虫の専門家で、特に放散虫のデータについては詳しい説明があり参考になった。三崎層も場所によって時代が異なることや、詳しい解析により堆積時の深度や緯度が分かるとの説明が具体的な種の写真をもとにあった。それ以外にも地元でよく調べられているようで、東京パミス、初声層の堆積環境、火山豆石、SOタフ、火炎構造、生痕化石、地層の繰り返しなど参考になる部分が多かった。

2016年5月15日日曜日

ケプラーの第三法則

 天文の教科書に必ずのるものにケプラーの法則がある。ケプラーの第一、第二法則は火星の位置のデーターから作図により比較的簡単に求めることができるが、第三法則は今まで自身求めたことがなかった。
 今までの天体写真を整理していて木星のガリレオ衛星の連続写真(5日間のほぼ同一時刻に撮ったもの)を持っていることに気が付き、これでケプラーの第三法則が確認できないかとはじめた。公転周期はほぼ有効数字2桁で求められ、同一機材で撮影していたことから平均距離は最も離れた地点を定規で有効数字2桁でもとめ、それぞれを3乗、2乗しグラフに落としたところほぼ直線上にのった。こんな簡単な観測結果からもそれなりの結果が出ることに自身びっくりしている。詳しくは授業実践のページにまとめてある。

2016年5月1日日曜日

新入生歓迎地質見学会

 5/1に新入生歓迎地質見学会に秩父に行く。横瀬駅で降り、1時間弱歩き武甲山から延びる小尾根上でフズリナ化石を探す。5mm弱のペルム紀前期のフズリナが複数産出した。
 昼食後、秩父盆地の縁の断層に沿って歩く。午後の見学は橋立鍾乳洞で、外で石灰岩の溶食の様子を観察したあと、洞内に入る。初め若干さがったあと上に登るルートで、途中鍾乳石、石筍、石柱、ノッチなどが観察できる。中で写真が撮れないのが残念であった。浦山口駅にむかったが最後にSLが通過するのに遭遇する。