2019年4月28日日曜日

荒崎

 授業の課題研究の予備調査で三浦半島の荒崎を訪ねる。三崎口駅からバスで荒崎に向かい岬の周辺を調査サンプル採集をしながら歩いた。海岸の地層は中新世から鮮新世にかけての三崎層でスコリア質の砂岩礫岩と泥岩の互層が主体である。その上に不整合を境に武蔵野ロームがのる。東京軽石層がローム層の下位に確認できる。岬の先端が最下位で東に進むに従って上位が現れ小さな漁港をすぎるとは初声層の砂岩・礫岩に移り変わる。地層の変化や不整合、海食洞などが観察できる初心者に素晴らしい地質見学コースである。このあと職場に帰り放散虫化石の抽出と鑑定を予定している。

2019年4月6日土曜日

岩殿丘陵の放散虫化石

 論文を投稿し掲載された。「岩殿丘陵に分布する中新統上唐子層と都幾川層群の放散虫化石と年代」川博紀要19号(2019)で、私が地球科学部で行った岩殿丘陵での放散虫化石研究をまとめたものである。
 知り合いからここから出るよとの情報を頼りに研究をスタートし、神奈川の鈴木進氏に抽出方法の教示や鑑定をお願いし、さらにデータが出そろい一応まとめた後、ある事情から鈴木紀毅氏に鑑定、査読をお願いした。特に鈴木紀毅氏には放散虫研究の方法、論文の書き方などこと細かく指導してもらい、なんとか論文として完成させることができた。なお論文は川の博物館のホームページでpdfファイルにて近日公開される予定である。