2023年12月27日水曜日

マクストフカセグレン式望遠鏡

  年末に部活用に10㎝口径のマクストフカセグレン式望遠鏡を購入しテスト撮影をした。鏡筒はSVBONYのMK105MMで、口径105㎜、焦点距離1365mmである。台はスカイウォッチャーのAZGTi経緯儀で、専用の拡大アダプターもあわせて購入した。またバランスが悪いので今後別の鏡筒をのせることも考えウエイトシャフトも購入する。

 12/25の夜に2時間弱撮影を行う。カメラはsony α6100のである。満月に近い月だがぎりぎり写野に収まる、ただし動画では一部切れてしまう。木星は中央にある時はきちっと写るが少し周辺に行くと歪んでしまう。また画角いっぱいにガリレオ衛星をとると中央部は収差がないが縁に向かうほど伸びた画像になってします。中央にある土星は問題なく写真が撮れた。やはりマクストフカセグレンなのだと思う、周辺部のコマ収差が問題で惑星面の写真には有効なようだ。


2023年10月15日日曜日

土星の環の変化

 秋は惑星観望のシーズンで土星の写真を撮った。またここ10数年の土星写真を並べ環の変化を比較できるシートを作ってみた。環の消失は2年後である。

 覚え:半径は地球の9倍、質量は95倍、自転周期は10時間強。太陽からの距離は9.5天文単位、公転周期は29.5年。英語名サターンはローマ神話の農耕神サートゥルヌスに由来する。







2023年10月7日土曜日

太陽面観察

 午前授業の午後の時間帯に部活動で太陽面観察を行った。

 黒点活動のピークは2025年と予想されるので、ここしばらく太陽面を見ると黒点が複数観察されることがほとんどである。写真は動画からスタッキング処理をしたものを明るさコントラストを調整したもので、周辺減光、白斑などもはっきり確認できる。



2023年5月14日日曜日

マンガ 認知症

 マンガ 認知症 (ちくま新書) ニコ・ニコルソン (著), 佐藤眞一 (著)を読む。
認知症を理解するための入門書。著者の漫画家のニコ・ニコルソンの介護体験をベースに、専門家の佐藤眞一が理論的な説明を行う形式で構成される。漫画がある分非常に読みやすい。また認知症を患うものにどう接したらよいのか指針にとんでいる。理論の部分は1回目では完全には理解するのは難しい。

2023年1月22日日曜日

ZTF彗星

 久しぶりの肉眼で見えるかどうかの彗星が訪れている。ZTF彗星(C/2022 E3)である。2022年3月2日に Zwicky Transient Facility によって発見されたオールトの雲からの長周期彗星です。太陽に最も近づくのは1月13日ごろ、地球と最も近づくのは2月2日ごろである。1月下旬から2月初めにかけてが見ごろとのことで、21日早朝に写真撮影した。電視観望のシステムである。コマを持ち尾を引いている姿が確認できた。

2023年1月19日木曜日

伊豆東部火山群

  年末に城ヶ崎海岸と大室山を久しぶりに訪ねた。世界ジオパークに指定されたために案内板が充実しており、専門の人間としては理解も進むし、地学の普及という意味で喜ばしく思う。城ヶ崎海岸は施設設備もよくなっている、大室山からは天気も良くぐるりと360度の展望が楽しめた。また双方ともアジア系の外国の方も結構目立っていた。以下周辺の地質についてまとめる。

 伊豆東部火山群の形成:100万~60万年前に本州弧へ近づいた伊豆地塊の隆起、丹沢山地の隆起浸食がおこる(上総トラフの形成)。60万~20万年前、伊豆地塊の火山活動による基盤形成とその本州弧への衝突が起こる。15万年~現在、衝突により東西に引き伸ばされ伊豆東部火山群ができる。

 構成:一碧湖(10万年前)、河津七滝(登り尾南、2.5万年前)浄蓮の滝(鉢窪山、1.7万年前)、小室山(1.6万年前)大室山と城ヶ崎海岸(8000年前)などからなる。