2017年7月24日月曜日

観音崎を歩く

 3月末のサンプル採集に続いて、調査を目的に観音崎を歩いた。観音崎大橋から観音崎の北までを約2時間かけて簡単な調査とサンプル採集をする。観音崎大橋のではやや石灰質の泥岩が主体の逗子層がみられる。博物館の下からはスコリアの礫岩や砂岩そして泥岩からなる地層が現れる、ここからは池子層になる。ときどきより石灰質な岩石をはさむ、ここからは3月の資料からは放散虫が出ている。さらに、同時性の巨礫が混じる層準があり、次に観音崎の名前の由来になった海食洞がみられる。終点ではスコリアの礫岩や砂岩、泥岩からなりまた石灰質の粗粒砂岩をはさんでいる。
 逗子層と池子層がはっきり区別できるコースである。またこのあと放散虫を出してみるが、うまくいくと課題研究のフィールドに使えるかもしれない。

2017年7月10日月曜日

線状降水帯

 NHKの「九州北部 記録的豪雨はなぜ」を見た。9日現在18人の死者と20人の行方不明者が出ている。
 災害及び被害拡大の原因は梅雨末期で九州に停滞する梅雨前線に向かって南からの湿った空気が多量に流れ込んだこととこれが偏西風とぶつかったところにちょうど背振山地(最高点1054m)があり、東側のに線状の降水帯が発生停滞し大量の雨が降ったことが第一である。また数十年に1度の雨のため各地で斜面崩壊が起こり、植林されていた杉が流れ下り、橋等で水流を詰まらせ洪水を発生したことも要因のひとつである。
 被害を少なくした点の一つとして、集落で自主防災マップの作製、これのもとずく避難があったことが挙げられていた。
 また、最近地球温暖化の影響で海水面温度の上昇が顕著であり、日本の北の地域でも似た豪雨が発生しているとのことである。

2017年7月2日日曜日

比企丘陵を歩く

 最近比企丘陵を歩いている。具体的には市野川とその北の二ノ宮山周辺です。
 市野川では松山城跡、吉見百穴から北西に流路をかえるまでである。見られるのは中新統の中部から下部の地層で、中部層では泥質の凝灰岩、凝灰岩、砂泥互層などがみられ、下部層では凝灰岩、凝灰角礫岩、泥岩がみられる。また時期的に藪の時期で観察にはやや適さなかった。
 二ノ宮山周辺では礫岩層、凝灰岩層、泥岩層をみた。また山頂にある展望台は360度の展望があり、空気の澄んだ日に再度登って写真をとりたいと思った。
 かつて訪れた荒川の川本ではこれらの上位に当たる中新統の上部を観たので、これで一応全体の岩相をみたことになる。
 昨年何遍か歩いた隣の岩殿丘陵に比べると全体的にはやや浅い堆積環境を連想させる。