2016年11月27日日曜日

11月の降雪

 24日に関東で雪が降り、積もった。東京都心では、気象観測を始めた1875年以来初めて、11月に積雪が確認された。前線を伴った低気圧が南の海上を通過していることに加え、関東の上空を真冬並みの寒気が南下したためである。
 埼玉の川越や所沢では明け方から昼過ぎにかけ雪が降り、積雪は5cmであった。
 今年はラニーニャが始まったせいで寒い冬が予想されている。

2016年11月5日土曜日

秋の天体観測

 生徒と校内天体観測会を行った。当日は晴れの予報だったが、南からの雲が入りやや雲の多い夜間であったが、時折訪れる晴れ間を利用して、観望や写真撮影を行うことができた。
 私が行ったのはFC-76のレデューサー撮影とHFフィルターのテスト撮影である。FC-76のレデューサー撮影は直焦撮影と違ってアダプターが使えずカメラの向きが自由にならないのでやや使いづらい。望遠鏡そのものを回転させて対応する。HFフィルターだが、光量が少なくなるので露出時間はながくなるほか、焦点距離は若干長くなる。効果だが系外星雲はあまり意味がないよう、散光星雲はやや効果があるが、デジタル1眼は赤外部に感度がないのでフィルム写真の時のような効果はない。赤外線改造をしないとHFフィルターは使用する意味が少ない。
 今回は天候の関係でセレストロンのオートガイダーが使えなかった。ただ使用法について考えると自動導入が可能な機種で使う場合、アライメントをしないで目視導入ができる対象をガイドするケースと露出時間が30秒を超える場合に使うのが妥当なようである。

2016年11月3日木曜日

ユピテルとユノー

 未来日記というアニメを見ていて、主人公の天野雪輝と我妻由乃の名前がローマ神話のユピテルとユノーに由来することを知った。ユピテルはローマ神話の主神で男性の神で女癖が悪く、その妻がユノーで嫉妬深いことで知られる。ユピテルはギリシア神話のゼウスと同一視されるほか、英語読みはジュピターである。ユピテルに連れ去られた王女にエウロペがいてこれがヨーロッパの語源になる。アニメの性格設定は由乃の雪輝への強烈な愛情以外は神話とはやや違っている。
 またこれに付随する神話にエコーとナルキッソスがある。ユピテルの浮気に偶然手を貸したおしゃべり好きエコーは返事しかできないよう罰を受ける。そのエコーが好きになったのが美少年ナルキッソスであるが、嫌われ声だけの存在になる。またナルキッソスは多くのものに冷酷な仕打ちをしたため水面に映った自分を恋するように罰を受けかなわぬ恋の末死んでしまう。死後に水仙が咲いていたとの話で、ナルシストの語源になる。