2015年2月28日土曜日

鉱物の結晶系

 地学室のサンプルを整理していて結晶系の知識に若干不安を感じたので以下にまとめる。鉱物は以下の6つ(また7つ)の結晶系に区分される。
 等軸晶系・・・3本の結晶軸が同じ長さで、3本とも90度で交わる。コロッとしているところが特徴。ダイヤモンド、黄鉄鉱、ガーネット、フローライト、磁鉄鉱。
 正方晶系・・・3本の結晶軸のうち2本が同じ長さで、3本とも90度で交わる。長細い結晶になる。ジルコン、ベスブ石。
 斜方晶系・・・3本の結晶軸のずべてが違う長さで、3本とも90度で交わる。テーブルのように平たい形か、柱のような形が多い。カンラン石、斜方輝石。
 単斜晶系・・・3本の結晶軸のずべてが違う長さで、2本が90度で、残り1本が斜めに交わる。縦に二分し、表と裏が同じ形になっています。鉱物の中では、一番多く見かける晶系。正長石、普通輝石、普通角閃石、黒雲母。 
 三斜晶系・・・3本の結晶軸のずべてが違う長さで、3本とも斜めに交わる。この晶系の鉱物は数が少ない、さらにいうなら大きな結晶に育つものも少ない。斜長石。
 六方晶系・・・4本の結晶軸からなり3本の長さが同じ、3本が120度で交わり、その3本に対し残りの1本が90度で交わる。 エメラルド、(氷の結晶)。
 三方晶系・・・六方晶系を半分にしたもの、六方晶系に含む場合も多い。水晶、カールサイト、チタン鉄鉱。
 非晶質・・・結晶していない。オパール、ガラス。

ps 結晶系のミニ標本
等軸晶系・・・黄鉄鉱、ざくろ石
正方晶系・・・ベブス石
斜方晶系・・・かんらん石
単斜晶系・・・普通輝石、角閃石
三斜晶系・・・斜長石
六方晶系・・・石英、方解石
ガラス
2015-03-01

2015年2月21日土曜日

空気の重さ


 三ツ矢サイダーのペットボトルを利用し、空気の重さを測る実験を行う。仏式バルブをつけ、1気圧、2気圧・・・と加圧しその重さを測り、1気圧あたりの重さの増加分をだし、計算により1モル当たりの質量を出すものである。簡単な実験で普段感じない空気の重さが、それなりの値で出せる実験で演示実験に使えそうである。すぐに実験の項目に詳細をアップする。

2015年2月5日木曜日

フズリナ化石

 部活等で取りためてきたフズリナの整理に、薄片をつくり鑑定をしている。
 きちっとしたフズリナ鑑定のチャレンジは初めてだが、論文等を頼りに素人ながら属まではなんとかなりそうである。
 扱った資料は関東山地を中心に6か所のフズリナ石灰岩で、古いほうからフズリネラ、トリテシーテス、シュードフズリナ、パラフズリナ、ネオシュワゲリナ、ヤベイナを識別ができ、石炭紀中期からペルム紀中期までのフズリナの大雑把な進化をたどることもできそうだ。