2017年12月30日土曜日

大島火山

 久しぶりに大島火山を訪ねる。1日目は風が強く、外周をぐるりと見てまわる。始めに火山博物館を訪ねる。大島火山や他の火山のことが学べる施設。次に地層切断面を見学、多数のスコリアと火山灰が重なり、複数の不整合がみられる。波浮の港(爆裂火口)と筆島を遠望する。椿で有名な大島公園に行く、本来は行者窟まで行って古い火山の岩石を見たかったが風のせいであきらめる。
 2日目は三原山、御神火茶屋から火孔を巡るコースを歩く。年代の違う溶岩流を見る、多くはアア溶岩である。外輪山を遠望、御神火茶屋~大島温泉ホテル~櫛形山~白石山。内輪山の周辺では火山弾が多数観察される。火孔は直径300m、深さ200m、所々から水蒸気が立ち上がっている。火孔の東側には季節風で吹き飛ばされたスコリアからなる裏砂漠が広がる。足元にはスコリアが多いが、地下からもたらされた安山岩もみられる。剣ヶ峰の外側には割れ目噴火の火口がみられる。火口をぐるりと一まわりしたところに、溶岩流によって運ばれた大岩塊のアグネルチレートブロックがあり、スコリアや溶岩などから構成されている。昨日の風も収まり2時間強の興味ある時間を過ごせた。

2017年12月29日金曜日

伊豆大島の星空

 年末に伊豆大島を訪ねて星を見て、若干の写真を撮った。竹芝桟橋から高速船で2時間弱、そこから三原山まで30分強のホテルで星空を見たが、素晴らしい星空だった。北の地平線近辺は東京を中心に、伊豆半島や房総半島の明かりが気になったがそれ以外は十分満足のいくものであった。断続的に3時間ほどの観望であったが、広角レンズによる固定撮影で秋の天の川がわかる写真が撮れ(冬の天の川周辺も素晴らしいが天の川までは無理)、月明かりがなければさらに良かっただろう。ポラリエのテスト撮影も行ったが、持って行った三脚が華奢なため極軸をあわせた後、カメラを合わせる際にまだずれてしまうの繰り返しでものにはならなかった。きちっとした三脚が必要である!
 ホテルには都立高校の天文部が冬季合宿に来ていて、機材は宅急便で送って、ホテル泊のことを考えるとお金を使っている印象である。

2017年12月24日日曜日

岩殿丘陵

 地球科学部の冬の地質巡検で岩殿丘陵を訪ねた。科学展のテーマで岩殿丘陵の放散虫化石を調べていて、来年度もレポートを書く予定なので企画した調査である。高坂駅で集合し、午前中は地質巡検で岩殿観音から地球観測センターまでのコースを、物見山礫層、ガラス質凝灰岩、火山豆石、放散虫の入る泥岩層などを見た。地球観測センターで見学と昼食をとった後、午後は橋本周辺の調査をした。鳩山部層から1か所、将軍沢部層から1か所サンプルをとり、周囲を観察した。その後バスで坂戸駅まで行き解散した。
 学校では、泥岩資料を過酸化水素処理し放散虫を抽出しプレパラートをつくり、写真撮影をした。2か所ともそれなりに放散虫化石の入る試料であるが、生徒は初めてなのでなかなか満足のいくデータを得るのは難しい。

2017年12月3日日曜日

東京ミネラルショー

 12月3日東京ミネラルショーに行く。池袋のサンシャインシティーの文化会館ビルの2フロア―を借り切っての企画で、日本や外国の鉱物や化石のバイヤーが一同に会し、小売りを行うものである。開始時間にいったがすでに100人ほどの行列ができていて盛況である。800円の入場料を払う、鉱物や岩石、隕石、化石などが同じような扱いで売られているのが不思議な感じがする。化石については三葉虫やアンモナイトなどの売れ筋のものを扱う店が多い。
 私自身はビカリアのレプリカのとれる標本が欲しかったので、探したところ数100ある出店者の中で1か所見つけ(他にあったかもしれない?)、産地のきちっとした5cm強の標本を2個体4000円で購入した。
 展示コーナーで数は少ないが中国・澄江のカンブリア初期の化石が展示されていて、興味深かった。