2014年7月27日日曜日

ところざわ星空フェスティバル

 所沢市教育委員会の主催する「ところざわ星フェス」があった。本校地球科学部も7月26日にビクセン、市民団体、中学生のブラスバンドや所沢中央校ダンス部などとともに、高校科学部活のコーナーの一部として参加した。
 参加企画は「日時計を作って太陽の動きを知ろう」というもので、コマ型の日時計を参加者に作ってもらい、野外で実際に使ってみるというものであり、企画参加者も多く盛況であった。
 本校以外の科学部活の出品としては所沢(天体模型出品、葉脈の栞)、所沢中央(簡易プラネタリウム製作)、所沢西(27日参加、タヌキ調査と煮干しの珪藻)であった。

2014年7月22日火曜日

越辺川最上流

 地学ハイキングで越辺川最上流を訪ねる。テーマは信仰と大地の恵みであった。
 バス終点の黒山から歩き出し、三畳紀の石灰岩体である聖人岩を見学した。ロッククライミングの練習場所でもある。次に戦中に掘り出されていたマンガン鉱山跡を見学した。知られていないところのためか菱マンガン鉱などがとれる。顔振峠から諏訪神社を経由し越上山に登る、山頂周辺はチャートからなる。このあと黒山に向かったが、途中層状チャートや五色石(石灰角礫岩)を見学した。

2014年7月11日金曜日

ビックファイブ

 古生代以降の5回の生物の大量絶滅のことをビックファイブとよぶ。それはオルドビス紀末、デボン紀末、ペルム紀末(P-T境界)、三畳紀末、白亜期末(K-T境界)の絶滅のことである。
 オルドビス紀末・・・当時生息していた全ての生物種の85%、三葉虫、腕足類、ウミリンゴ、サンゴ類、筆石、コノドントの大半が絶滅した。当時、大陸は南極域にあり、大陸氷河が発達し、これに伴う海水準の低下及び氷河の消滅に伴う海水準の上昇が原因の可能性がある。
 デボン紀末・・・生物種の82%、板皮類や甲冑魚をはじめとした多くの海生生物が絶滅した。寒冷化に伴う海水準の変動と海洋無酸素事変が原因の可能性がある。
 ペルム紀末(P-T境界)・・・地球の歴史上最大の大量絶滅がおこった。海生生物のうち最大96%、全ての生物種で見ても90%から95%が絶滅した。数を減らしていた三葉虫はこのときに、とどめをさされる形で絶滅、古生代に繁栄した単弓類(哺乳類型爬虫類)はこの際に多くが死に絶えた。原因は「スーパープルーム」によって発生した大規模な火山活動が、およびメタンハードレートの大量の気化による酸素濃度が著しい低下が原因と考えられている。
 三畳紀末・・・生物種の76%、アンモナイトの多くの種、爬虫類や単弓類も大型動物を中心に多くの系統が絶え、当時はまだ比較的小型だった恐竜が以降、急速に発展する。原因としては、中央大西洋マグマ分布域における火山活動との関連が有力視されている。
 白亜期末(K-T境界)・・・全ての生物種の70%、恐竜、翼竜、首長竜、モササウルス類、アンモナイトが完全に絶滅する。原因は小惑星が地球に衝突、発生した火災と衝突時に巻き上げられた塵埃が太陽の光を遮ることで、全地球規模の気温低下を引き起こし、大量絶滅につながったという説(隕石説)が最も有力である。