2018年5月28日月曜日

貝類の進化

貝類とは
 石灰質の貝殻をもつ軟体動物が貝類であるが、現在その仲間には3種類いる。それらは二枚貝の仲間(二枚貝網)、ツノガイの仲間(堀足網)、巻貝の仲間(腹足網)である。二枚貝網は体の左右に対称な殻をつくり、敵が来ると貝柱で殻を閉じる。腹足網は体の腹面全体が足裏になり内臓が殻の内部に入る。
 生物の進化史の中では石灰質の貝殻をもつものは他にもいたがいずれも現在の貝類とは異なる進化を経たもので貝類には所属しない。
貝類の進化
 動物は古生代のはじめに腔腸動物から環形動物、節足動物、軟体動物、脊椎動物が分化をした。この後軟体動物は無板網(カセミミズ)、多板網(ヒサラガイ)、単板網(ネオピリナ)に分化した。さらにオルドビス紀に単板網が二枚貝網、堀足網、腹足網、頭足網に分化した。
進化の過程での似た者たち
 古生代デボン紀には腕足類が栄えた。腕足類は腹側と背側に非対称の殻をつくる。また長い触手をもつなどの特徴がある。現生のシャミセンガイが仲間である。
 アンモナイト(頭足類)が中生代に栄える。体は胴,頭,足の3部からなり、巻いた殻の内部に体を納めている。現生のイカ、タコ、オオムガイが仲間である。
貝類の示準化石
 中生代三畳紀にはエントモノチスが栄える。中生代ジュラ紀~白亜紀にはトリゴニア、イノセラムスが栄える。新生代新第三紀にはビカリアが栄える。新生代第四紀にはトウキョウホタテが栄える。これらはそれぞれの時代の示準化石である。

2018年5月27日日曜日

観音崎調査

 理数科課題研究で観音崎を訪ねる。
 生徒は3人、浦賀駅に集合しバスで鴨居まで、ここから海岸沿いに歩き所々サンプル採集をする。博物館までは火山噴出物の少ない逗子層が露出する、2ポイントでサンプル採集。博物館のそばの展望広場で昼食、愛想のいい黒白猫が出迎えてくれる。午後はトンネルを抜けて池子層を観察し、サンプルを1ヶ所で採集、バーベキューの広場から森に入る。常緑樹の林で途中りすがうなり声をあげ追っかけあうのをみる。砲台跡を見学し、観音埼灯台を見学。ここからもう一ヶ所の砲台跡を見て博物館に下る。観音崎大橋を渡ったところの腰越バス停から浦賀駅までバス。浦賀駅そばの逗子層の露頭を調べ、試料採集しこの日の調査を終える。

2018年5月4日金曜日

重金属

 ユーチューブでヒストリー・チャンネルの「重金属」をみる。重金属の世界を大雑把に教えるのにちょうどよい内容である。
 金属の起源は地球創世期に集まったものと隕石によりもたらされたもの。26Fe以上の金属を重金属。92Uは核の熱源となっている。原爆、原子力発電所で利用される。12世紀までに人類が知っていた金属はAu、Ag、Hg、Sn、Pb、Fe、Cuの7種類。Au、Agは装飾品、液体のHgはAu、Agを溶かすのに利用。Cuは最初に使われた金属、自然銅、精錬、Snとの合金と発展。次がFe、融点が高いがふいごの発明、木炭から石炭、スチールの発明と発展。スチールはFeからO2を使ってCをとりその後必要に応じて一定量のCを加える。これにより大構造物の建設が可能になる。Pbは重く遮蔽性が高く、放射線のカットに利用、有害性が解らなくローマ人などは摂取していた、またガソリンに添加していたりしていた。Znはスチールをコートし腐食を防ぐ働きに使う。Cuは銅線として電気や信号を運ぶ。Niは軽く強いので、ジェット機のタービン翼に欠かせない。