2015年12月30日水曜日

小網代の森

 三浦半島の小網代の森を訪れた。ここは、三浦半島の先端にある、相模湾に面した約70haの森で、森林、湿地、干潟及び海までが連続して残されている関東地方で唯一の自然環境と言われています。森の中央にある谷に沿って流れる「浦の川」の集水域として、森、川、海のつながりが必要なアカテガニをはじめとして、希少種を含む多くの生き物たちが、多様な生態系を形成しています。
 湿地であるが歩道が整備されて歩きやすい。きちっとした双眼鏡をもっていかなかったので野鳥はよくわからなかったが、キツツキのドラミング、ジョウビタキ、ウグイス、コジュケイ、ウの集団営巣は確認できた。植物も冬の目立たないものが多かったが、ガマの穂、アオキの赤い実、つる性のフジの種、ジュズダマ、ムラサキシキブ?などを見学し、貴重な自然の一端を垣間見ることができた。

2015年12月25日金曜日

ノーベル賞2題

 少し遅れてしまったが、今年のノーベル賞の日本人受賞者についてまとめる。
 大村智(医学・生理学賞)・・・寄生虫の特効薬で受賞。土壌中の菌から抗生物質を抽出、これが昆虫や節足動物の神経に作用することがわかり、さらにアフリカ、中南米の風土病「河川盲目症」の特効薬であることが分かり、病気の撲滅に寄与した。薬の生みの親であることが評価された。
 梶田隆章(物理学賞)・・・ニュートリノの研究で受賞。生成時に決定されたニュートリノのフレーバー(電子、ミューオン、タウ粒子のいずれか)が、後に別のフレーバーとして観測される現象をニュートリノ振動という。これはニュートリノが質量を持つことにより起きるとされ、素粒子物理学の標準模型では説明できない。このニュートリノ振動を実験で証明したことが評価された。小柴氏とおなじスーパーカミオカンデでの成果である。
正直な感想として2人とも科学者として傑出した人だとおもうが、ものすごいお金(税金)をかけ結果を出さないと困ってっしまうものに対し、無人の荒野を切り開いた大村氏の受賞のほうを評価したい。

人工衛星2題

 あかつき・・・日本の金星探査衛星、2010年5月H-ⅡAロケットで打ち上げられるが、主エンジン故障で金星の周回軌道投入に失敗し再度の機会を待っていた。
2015年12月に制御エンジンの噴射によって周回軌道投入に成功。直後送信された金星表面の近赤外線画像は金星を覆う雲の高低の様子がわかり、今後の観測に期待が集まっている。
軌道投入の失敗から6年後の再度の挑戦の成功に驚きを禁じ得ない。
 はやぶさ2・・・2014年12月にH-ⅡAロケットで打ち上げられた小惑星探査衛星。太陽系の起源・進化と生命の原材料物質を解明するためC型小惑星「Ryugu」で2019年末に到着し、探査をした後2020年末頃地球帰還の予定。
2015年12月に地球スイングバイを行いRyuguに向かった。その際氷に覆われた南極大陸がはっきりと映った地球の写真が公開された。