2015年11月29日日曜日

赤外線写真 その2

 近赤外線写真撮影を試行錯誤をしながら進めている。気が付いたことを記録する。
・撮影テクニックについて・・・マニュアルで撮影する。Pではだめである。ISOは400程度(シャッタースピード長い)でないと画像が荒れる。
・確認された写真上の効果・・・緑の植物が白く映る(葉緑体は近赤外線をほとんど吸収しない)。遠くの山の凹凸がくっきり見える(赤外線は散乱されない)。空が暗く映る(赤外線は散乱されない)。
・その他・・・黄葉の季節であまり近赤外線写真には向かない。黄色い葉を撮っていると可視光線を吸収しないのか、赤外線を吸収しないのか判別できない。
・近紫外線写真・・・花と葉のコントラストが大きくなる(昆虫に花を認識させるため?)。
・今までの成果を授業実践の近赤外線写真としてまとめる。

2015年11月22日日曜日

赤外線天文衛星「あかり」

 近赤外線写真を撮影していて、天文分野では赤外線観測がどのような成果を上げているかを調べていると、日本の赤外線天文衛星「あかり」に行きついた。
 あかりは、日本の宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部が開発した赤外線天文衛星である。掃天観測による、赤外線天空地図の作成を主目的として開発された。打上げは2006年2月、運用終了が2011年11月であった。
 成果は恒星の周りで惑星が作られつつある原材料、一生の終わりに近づいた巨星が吐き出す塵、数十億光年先の銀河、宇宙の背景放射のゆらぎなどがあり、2010年3月にはその観測データをもとに約130万天体に及ぶ「赤外線天体カタログ」も作成された。画期的な成果を上げたプロジェクトであった。

2015年11月17日火曜日

カメラの改造

 前から興味を持っていローパスフィルター(赤外線カットフィルター)の除去を行った。カメラは5年弱使っていて、CCDとローパスフィルターの間に小さなゴミが入ってしまい気になっていたNEX-5Nである。HPを複数印刷し、動画を保存して約3時間強かけ、+のドライバーを購入しで作業に臨んだ。結果は失敗であった。
 分解するところまでは試行錯誤をしながらなんとかなった。ローパスフィルターは四角いクリップで止めてありすぐ外せた。しかしローパスフィルターに金属がついてそこからフレキシブルケーブルが出ていて、金属とフレキシブルケーブルを戻そうとガラスのローパスフィルターを外そうとしたがフレキシブルケーブルが壊れてしまう。これをつけなくても何とかなるかと組み立てを始める。
 一番苦労し、失敗したのはフレキシブルケーブルの接続、単純にさすもの、ストッパーが手前にあるもの、奥にあるものがあり、接続しては外しを何回か行い、一部破損する。まだ望みがあるかと作業を続ける。しかし、HPで一番の難所とされていたモニターとフレキシブルケーブルの接続がうまくいかない。大丈夫かなと作業を進める完成させるが、電源が入りカメラは反応するがモニターが映らない状況になり、再度モニターとフレキシブルケーブルの接続を行うが同じ症状になる。これを3度繰り返したあとカメラのスイッチが入らなくなり万事休止。カメラ関係の修理に慣れていない私にはやや難易度が高かったようである。

2015年11月15日日曜日

原生代末からの大陸移動

ロディニア大陸の分裂からパンゲアの形成
 原生代末6億年前に南半球の低緯度にあった超大陸ロディニアが、大きなゴンドワナ大陸と小さなシベリア、ローレンシア(グリーンランド、北米、スカンジナビア半島)、バルチカ大陸(ユーラシア大陸北西部)に分裂する。シルル紀にローレンシアとバルチカが合体、イエペスタ海が消滅しアパラチア(カレドニア)山脈ができる。また同時期に北中国、南中国が分離する。石炭紀になると大陸が集まりだす。ユーロアメリカがゴンドワナと合体し、世界の海は超海洋パンサラサと古テチス海に分かれる。ペルム紀~三畳紀に北中国とシベリアさらにそこに南中国が合体し、最後にそれらとゴンドワナ大陸が合体し超大陸パンゲアが形成した。
パンゲアの分裂以降
 ジュラ紀に入るとパンゲアからヨーロッパ・アジアが分裂し、間にテチス海をつくる。さらに北アメリカが分かれ、長期間続いていたゴンドワナ大陸がアフリカ・南米と南極・オーストラリアに分裂する。白亜紀になると南米、アフリカが分かれ、インドが分離する。古第三紀にはオーストラリアが分裂した。新第三紀にはアフリカとインドがユーラシアに接近し、インドのアジアとの合体(アルプス~ヒマラヤ造山運動)、テチス海の消滅が起こった。また収束する太平洋では環太平洋造山運動がおこる。日本はこの時期大陸から分離し列島になる。