2016年1月11日月曜日

2016天文現象

今年の天文現象は火星が中心になりそうである。
2/16 アルデバラン食(昼間)
3/9 部分日食 食の始め10時~12時(入試事務にて観測不可),木星衝
*春の観測会・・・木星と火星
4/18 水星東方最大離角・・・前後に観望?
*新歓観測会・・・月、木星、火星、土星
5/8 アルデバラン食(薄明中)
5/22 火星衝
5/31 火星最接近(0.503AU)
6/3 土星衝
7/2 アルデバラン食(昼間)
夏の観測会・・・土星
8月上旬 夏合宿
9/15 中秋の名月・・・前後に観望会
9/22 アルデバラン食(昼間)
10/26 金星西方最大離角
*秋の観測会・・・秋~冬の星雲星団
11/16 アルデバラン食

2016年1月10日日曜日

原子番号113

 理化学研究所の研究チームが、原子番号113番の新元素発見者と国際学会から認定された。原子番号92番のウランより重い元素は自然界には存在せず、人工合成することにより生み出されてきた。これまで、新元素の命名権獲得は欧米勢に限られており、113番元素をめぐっても、理研と米露の共同研究チームが獲得を争っていた。理研の実験は2003年9月から始まった。加速器で亜鉛(原子番号30番)の原子核を重金属ビスマス(原子番号83番)の原子核に衝突させて融合する実験を繰り返し、04年9月から12年8月までに計3個の113番元素の合成に成功した。実験精度の優れていた理研の研究に発見者の名誉が与えられた。
 原子はその原子番号が大きくなると不安定になる。安定に存在できる最大の元素は、陽子82個と中性子126個から成る鉛208です。これより大きな原子核はどれも粒子を放出したり、真っ二つに分裂したりして徐々に「崩壊」する。天然にある一定の量存在するもので一番原子番号が大きいものは原子番号92のウランで、その半減期は45億年です。それ以降の原子の半減期は、96番キュリウム247は1560万年、98番カリフォルニウム251は898年、103番ローレンシウム260は3分、そこから先はもはや秒単位の寿命しか持ちません。理研の実験では113番元素はわずか1万分の3秒でα線という粒子を出して崩壊し、この世から消滅しました。