2015年12月25日金曜日

ノーベル賞2題

 少し遅れてしまったが、今年のノーベル賞の日本人受賞者についてまとめる。
 大村智(医学・生理学賞)・・・寄生虫の特効薬で受賞。土壌中の菌から抗生物質を抽出、これが昆虫や節足動物の神経に作用することがわかり、さらにアフリカ、中南米の風土病「河川盲目症」の特効薬であることが分かり、病気の撲滅に寄与した。薬の生みの親であることが評価された。
 梶田隆章(物理学賞)・・・ニュートリノの研究で受賞。生成時に決定されたニュートリノのフレーバー(電子、ミューオン、タウ粒子のいずれか)が、後に別のフレーバーとして観測される現象をニュートリノ振動という。これはニュートリノが質量を持つことにより起きるとされ、素粒子物理学の標準模型では説明できない。このニュートリノ振動を実験で証明したことが評価された。小柴氏とおなじスーパーカミオカンデでの成果である。
正直な感想として2人とも科学者として傑出した人だとおもうが、ものすごいお金(税金)をかけ結果を出さないと困ってっしまうものに対し、無人の荒野を切り開いた大村氏の受賞のほうを評価したい。

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