2016年12月10日土曜日

「深海レアアース泥から宇宙の小惑星探査まで」

 東京大学の加藤康浩氏の「深海レアアース泥から宇宙の小惑星探査まで」を聞く。
 レアアースとは何か、3族のSc、Y、ランタノイドのこと。その中でも特に軽レアアース(Sc、Nd)と重レアアース(Eu、Tb、Dy)が重要。特徴てしては強力な磁石をつくれることと光学特性にある。最先端の科学技術には不可欠な素材。現在においても日本の5兆円の経済規模をもつ。レアアースの精製と放射性元素の問題、重レアアースの産出は中国が独占している問題などが語られ。
 自身の研究として、海底の泥にレアアースが濃集する部分があること。その起源は南極氷床の成立の関係がありそうであること。深海底資源の種類について、海底熱水鉱床、コバルトリッチクラスト、マンガンノジュール。日本近海での深海レアアース泥の状況とのその開発プログラム。開発にかかわる政治との関係が話された。
 最後に、小惑星から鉄やニッケルを採集する計画などが将来のこととして話された。
 ダイナミックな地球科学の話題を提供され興味深く時間を気にせずに聞くことができた。だだ若干政治的できな臭い部分があったこととそもそも科学の明るい部分しか見ていないのを感じた。

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