2017年5月24日水曜日

阿熊川

 30度を超える暑さの中、放散虫化石の試料を探しに、秩父盆地の阿熊川を歩いた。終点から不整合近辺まで簡易調査をしながら歩き、3ヶ所ほど泥岩サンプルを採集した。何れも泥がちな細粒砂岩と泥岩の互層で泥岩部のサンプルである。
 過酸化水素で処理をしたが結論から言うとどうも放散虫化石はいないようである。いままで埼玉県内の新生代の地層の放散虫化石を複数調べた。具体的には古い方から、秩父盆地、岩殿丘陵、狭山丘陵、東京層である。岩殿丘陵では放散虫化石が多数出るのだが、あとが出てくれない。地学の仲間との議論では陸に近い浅い海からは難しいとのことで、狭山丘陵と東京層がこれに当たる。また、秩父盆地もやや深そうな乱泥流堆積物の泥を対象に複数調べたが出てくれない。やや遠洋のゆっくりとたまる泥でないと出てくれないのかもしれない。

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