2013年2月17日日曜日

隕石2題

 ロシア・ウラル地方で15日朝(モスクワ時間)、小天体とみられる物体が落下し、カザフスタンとの国境に近いチェリャビンスクを中心に400人以上の負傷が伝えられている。ロシア非常事態省広報のElena Smirnykh氏は「1つの天体が地球に接近し、バラバラに壊れたと思われる」とコメントしている。また、次の小惑星とはまったく関係ないと考えられている。
 小惑星2012 DA14が2月16日4時24分ごろ(日本時間)、地表から27700km(地球の直径およそ2個分)の距離まで最接近する。これは、静止衛星の軌道までの距離(地表から約36000km)よりも近いところだ。秒速7.8kmというスピードで地球のそばを南から北方向へかすめていくが、衝突の心配はない。この小惑星は、368日周期の地球に近い軌道を持つ。1年ごとに訪れる接近の中でも今回はとりわけその距離が近く、接近通過後は地球の重力の影響で公転周期が317日に縮まるとみられる。推定サイズは幅45mで、この規模の天体が今回ほど接近するのは40年に1度程度と推測される。1908年には、このサイズの小天体(どうも彗星の可能性が高い)が大気圏に突入し爆発したと考えられる「ツングースカ大爆発」が起こっている。


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