2015年3月22日日曜日

4大宝石

 寄居のヒスイ輝石石英岩を薄片にしてしらべていて、ヒスイとはどんな宝石なのか思い調べてみた。中国や台湾を旅行するとヒスイがヨーロッパと違い非常に珍重されていることに気がつく、これはなぜか。
 西洋の4大宝石はダイアモンド、ルビー、サファイア、エメラルドとされる。いずれも1~数種の元素からなる。ダイヤモンドは炭素、ルビーとサファイアは酸化アルミニウム、エメラルドはBeとAlを含むケイ酸塩鉱物である。日本のジュエリーショップではこのてのものを主に扱っている場合が多いのではないか。
 東洋の4大宝石は、サンゴ、ラピスラズリ、ヒスイ、真珠(または水晶)とされる。サンゴと真珠は生物によって作り出されたもので主成分はサンゴは炭酸カルシウム、真珠はアラレ石と有機物。ラピスラズリは準長石の一種(青金石)でNa,Ca,Al,S,Clを含むケイ酸塩鉱物を主成分とする。ヒスイは軟玉と硬玉とに分けられ、軟玉は角閃石(透閃石‐緑閃石)が主成分、硬玉はヒスイ輝石が主成分であるが見た目では分けられないので合わせてヒスイと呼んでいる。水晶は酸化ケイ素。
 以上のように伝統的に好まれる宝石は全く異なっている。ただ色から考えると、赤のルビーとサンゴ、青のサファイアとラピスラズリ、緑のエメラルドとヒスイ、透明また白のダイヤモンドと真珠(水晶)と対比で来て面白い。問いの答えは伝統的に東洋で好まれた宝石で軟玉と硬玉の2種類がありそれぞれ異なったケイ酸塩鉱物からなる緑色を主とする宝石ということになる。

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