2018年1月8日月曜日

新田橋の礫岩層

 2018年の埼玉支部新年例会で秩父盆地の横瀬の新田(あらた)橋の礫岩露頭を訪ねた。この露頭は2年前天然記念物に指定されている。約1,500万年前、この地の東側が隆起し、外秩父山地が形成されると、古秩父湾は閉ざされて終焉を迎えることとなった。その埋め立てで周辺の陸域から供給された角がとがった礫を含む地層が形成されたのがこの礫岩層である。礫岩の礫は先第三系の円礫や角礫、また同時代の地層が削剥された大きな角礫からなる。また周囲の地層には花崗岩礫を複数含む礫岩礫も観察され、これらは今はこの周辺には見られない山中白亜系起源だと考えられている。

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