2018年4月30日月曜日

マンガン鉱石

 奥武蔵の大蔵鉱山跡を生徒と歩いた。マンガン鉱石についてまとめる。
 秩父中古生層などから軟マンガン鉱 (MnO2)(注1)、菱マンガン鉱 (MnCO3) などとして産出する。日本では戦前戦中に製鉄用(注2)、乾電池用(注3)として多数の場所で採掘されたが規模が小さいことから、鉱石の輸入自由化の際に価格競争に負けてほぼすべてが閉山した。中古生代の付加体中に産するものが多いようで、私個人は現在海洋底にあるマンガン団塊のようなものを起源としてしているのではないかと考えている。
注1)中学で良く行われる過酸化水素から酸素を分離させる反応がある。
2H2O2 → 2H2O + O2
注2)銑鉄から鋼をつくる際、酸素を除去するためフェロマンガンFeMnなどを使う。
注3)MnO2 + H+ + e- → Mn(O)OH

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