2018年9月22日土曜日

奥尻島

 8月に奥尻島を観光で訪ねたので地質についてまとめる。
 最古の岩石は白亜紀の花崗岩およびこれに変質を受けた変成岩で、これらはかつての大陸の一部で、日本海拡大の際に分離する。現地では北部の球島山で観察する、角閃石の目立つ花崗閃緑岩であった。
 新第三紀の溶岩、岩脈が広く分布している、これは日本海拡大の際の激しい火成活動を受けたためだと考えられる。現地では稲穂岬、宮津弁弁天宮で溶岩、奥尻島シンボルの鍋鶴岩では安山岩岩脈を観察。
 段丘堆積物が広く発達していて、当然海成段丘である。これは奥尻島が一時期水没していてその後の隆起の過程で形成された。
 現在は北米プレートとユーラシアプレートの境界に近く、境界の東側に位置する。海底地形では島の西側が急崖になっていて-3000mまで落ち込んでいく。またここでは、ユーラシアプレートが北米プレートの下に沈み込んでいる。

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