2015年7月5日日曜日

温泉

 日本の温泉の定義は、私たちが一般にイメージするものとずれがある。1948(昭和23)年の温泉法によると、「地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)」とされ、以下の項目のいずれかに該当すると温泉となる。
1.泉源が25度以上。
2.特定の成分がある一定以上含まれるもの(例:ガスを除く溶存物質、硫黄成分など)
とういことは、25度以上であればどんな水でも、特定成分が入って入れは何度でも温泉ということになる。
 25度以上の湧出温度の温泉の種類には火山性温泉と非火山性温泉がある。
火山性温泉は火山もマグマを熱源とするもので、非火山性のものは堆積盆地の地下深くからくみ上げられたものやかつて堆積した亜炭の変化を熱源とするものなどがある。
 以前は25度未満のものを鉱泉と称していたが、最近はこれも温泉と称することが多いようである。温度が低い場合(また温度が高くても湧出量が少ない場合水を加えて)、これを加熱して入浴に利用するのだが、問題は加温にお金がかかることで、通常循環し塩素などで殺菌するのだがこれといわゆる掛け流しの1度しか使わないものとの違いは大きいと言わざる得ない。もちろん風呂へのお湯のそそぎ口からコップで飲めるのはかけ流しの場合に限られるのはわかると思う。
 これらの国際的な基準(アメリカ21.1度、ドイツ20度以上)を外したことには、温泉という言葉を使ってレジャーを喚起したい意図が感じられる。

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