2015年10月11日日曜日

沖縄修学旅行②

 修学旅行中を中心に、戦争についての本を2冊ほど読んだので記録をしておく。
「綾瀬はるか「戦争」を聞く」、TBSテレビ「NEWS23」取材班編、岩波ジュニア新書。
 女優の綾瀬はるか(普通のお嬢さんか?)が戦争体験者に話を聞いてまわる設定。広島、長崎、沖縄、ハワイ、東北(戦争と津波の被害)をあつかう。個々の掘り下げは甘いが、今日の若者が70年前の戦争を知る入門書としては優れた本である。
「対馬丸」、大城立裕著、講談社文庫。
 対馬丸記念館で事実を通しで確認したいと購入。対馬丸事件をあつかったノンフィクション。疎開を命じた文部省通達、それを受けての学校の苦悩と対応、乗船と出港、撃沈、漂流、生還者のその後と事実を淡々とまとめている。とくに、生還者の漂流時の証言は生々しく、いかに過酷な状況を生き延びたのかが伝わってくる。沖縄から逃がそうとしたのは正しい判断だったともいえなくもないが、なぜこんな犠牲が生じたのかを考えるとむなしいおもいがする。

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