2015年11月22日日曜日

赤外線天文衛星「あかり」

 近赤外線写真を撮影していて、天文分野では赤外線観測がどのような成果を上げているかを調べていると、日本の赤外線天文衛星「あかり」に行きついた。
 あかりは、日本の宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部が開発した赤外線天文衛星である。掃天観測による、赤外線天空地図の作成を主目的として開発された。打上げは2006年2月、運用終了が2011年11月であった。
 成果は恒星の周りで惑星が作られつつある原材料、一生の終わりに近づいた巨星が吐き出す塵、数十億光年先の銀河、宇宙の背景放射のゆらぎなどがあり、2010年3月にはその観測データをもとに約130万天体に及ぶ「赤外線天体カタログ」も作成された。画期的な成果を上げたプロジェクトであった。

0 件のコメント:

コメントを投稿