2016年4月19日火曜日

2016熊本地震

 4月14日に最大震度7(M6.5)、16日に最大震度6強(M7.3)の浅い地震が熊本で起こり、建物の倒壊、地滑りが発生し19日現在50人弱の死者を生じる地震災害が発生した。まだ余震が多発し地震活動が継続している。
 この地域は別府‐島原地溝帯と呼ばれる正断層運動が起こる要素とフィリピン海プレートが九州に衝突するため右ずれの横ずれ断層が起こりやすい要素とが重なる地域で、今回の動いた断層は右ずれ断層で、地溝帯の南縁を画する西の日奈久断層帯(14日の地震)と布田川断層帯の断層(16日の地震)が動いている。さらに大分に伸びる部分でも余震が起こっている。
 この地震の特徴はこれだけ大きな地震で前震が観察された珍しい地震でありこれが建物の倒壊による死者の増加をもたらしてる。
 GPS解析によると、九州は北部、西部、東部、南部のマイクロプレート?に分けられ独自の変位をしていて西部と南部の動きの違う地塊の間で断層運動が生じたと考えられるようである。

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