多摩湖畔の掬水亭にて食事をする。寡聞にして「掬水」の意味を知らず調べてみた。
唐の于良史の詩からとられているようでそれは以下のものである。
春山多勝事、賞翫夜忘帰
掬水月在手、弄花香満衣
興来無遠近、欲去惜芳菲
南望鳴鐘処、楼台深翠微
禅宗により深い意味づけがなされて使われているが、単純に読むと春の野山をめでる詩に読める。
春の山は素晴らしいことが多く帰るのも忘れるほどだ、手に水をすくい月を愛でる、衣につく花の香、花の香りにどこまでも行ける、楼台の音に振り替えれば芽吹きの蒼い中に隠れている。野山を歩きたくなる詩である。
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