新車の走りの確認の意味も込めて久しぶりに箱根を訪ねた。大涌谷と芦ノ湖である。
湖畔に車を止めてロープウェイで大涌谷に向かう。箱根火山の活動は外輪山の形成、カルデラの形成、中央火口丘の成長、中央火口丘の崩壊と芦ノ湖の形成とに分けられるが、その最後の中央火口丘の崩壊(神山北西部で水蒸気爆発、大規模な山体崩壊)のあと生じた馬蹄型の火口が出来、ここに約3000年前溶岩ドームである冠ヶ岳が噴出した。現在でもこの周辺(大涌谷)では火山ガスが噴出し観光スポットになっている。
ここから芦ノ湖まで自然探勝路を1時間ほど歩く、途中崩壊の際の流山が観れるところがあったようだが、今回はパスする。崩壊の際の巨石がぽつぽつあるなか、笹のしげる遊歩道を高度を下げる。ミズヒキ、ツリフネソウやアザミが秋を感じさせる。
最後にキャンプ場わきを歩き湖畔に降りる、安山岩や玄武岩の火山岩だらけであった。
ps 変質した安山岩
大涌谷で採集した安山岩の岩石剥片をつくる。
肉眼では組織がきちっと残って見えたのだが、薄片にすると斑晶の長石をはじめ石基まで変質し、まともな干渉色を示さず、直交にコルでほぼ真黒な異常干渉色である。
火山の噴気孔そばの薄片を作ったことは今までなかったが、こんなものかと驚いた。
2014-09-18
0 件のコメント:
コメントを投稿