2016年2月3日水曜日

「地磁気の逆転X年」

 「地磁気の逆転X年」綱川秀夫著(岩波ジュニア新書397)を読む。 地磁気について書かれた優秀な教養書。私も地学の授業で地磁気に関して話しているが、そのベースになるような知識が広く優しく正確に書かれてある。
 役にたったところを以下に列挙しておく。地球における双極子磁場と非双極子磁場、地磁気の逆転時にも後者はなくならない。地磁気の逆転は約300年で起こった(房総半島の研究)、オーロラの仕組み、オークランドエクスカーション、地球磁気の3条件、白亜紀スーパークロン、なぜ地球に磁場があって金星・火星・月にないか。
 理系進学のとくに地球科学系に進む学生には読んでほしい本である。

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