2013年8月14日水曜日

山中地溝帯を訪ねる

 夏合宿で山中地溝帯周辺の化石、鉱物採集を行った。1日目に山中地溝帯の北の二子山周辺を訪ねた。股峠での方解石採集はそれなりのサンプルが多数採れた。石灰岩帯の一部に圧力が加わり再結晶化したものであろう。次に東岳の東の林道でフズリナ化石の採集を行った。このポイントが見つかるまではなかなか良いサンプルが得にくかったが簡単に石炭紀のフズリナやウミユリが採集できた。また、そのあと山中地溝帯の天然記念物の漣痕化石を見学した。
 2日目の午前は不二洞を訪ねた。山中地溝帯の南の秩父帯に位置する古生代の石灰岩体にできた鍾乳洞で、関東では一番大きな観光洞である。2次生成物として鍾乳石、石筍、石柱、洞窟サンゴ、カーテン、ストローなどがあり、またそれ以外に蝙蝠やその糞のグアノなどがみられた。午後はコテージの裏手の金毘羅ハイキングコースを歩いた。山を30分ほど登ると溶食をうけた石灰岩体のところに祠が作られていた、不二洞とほぼ同じ層準である。
 3日目は恐竜センターを訪ねた、山中地溝帯と白亜紀の恐竜についてまとめた真面目な博物館であった。午後はセンターの企画運営する化石採集コースに参加した。化石採集地は山中地溝帯の瀬林層が露出し、その泥岩層からは巻貝や2枚貝がとれた。企画そのものは小学生向けの化石採集だけを行う企画で地層の全体像がつかみにくい、その部分がやや貧弱な企画であった感がする。

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