2013年8月3日土曜日

利尻島と礼文島

 夏休みにおもに植物を中心に利尻島と礼文島をそれぞれ1日ずつ訪ねてきた。
 利尻島は200万年前に隆起した基盤の上での噴火によって生まれる。大きく5期(Ⅰ~Ⅴ)に分けられる火山活動の噴出物が積み重なってできた「成層火山」であり、約9万年前までには現在のような山が形成されていたと考えられている。 現在は火山活動を停止しているために、山体は標高500m以上では著しく浸食され、それよりも下では緩傾斜の溶岩台地または扇状地形を示します。沓形から島をぐるりと回って観光をした。沓形はⅣ期の溶岩で、7?3.7万年前に流れた玄武岩質溶岩で、丸みを帯びた細かい穴が多数空いているのが特徴で、「パ・ホイホイ溶岩」と同じものです。次に訪れた仙法志岬は最新のⅤ期で赤っぽい溶岩が目立った。また南原湿原、オタトマリ沼、姫沼を見学したがいずれもⅤ期の活動期の側噴火の火山でその際できた凹地に水がたまった湿地または池である。
 礼文島は隆起した大地で、北部と南部は第三系、中央部が白亜系からなる。はじめにレブンウスユキソウを見に白亜系の分布域を歩く、山の稜線はなだらかで樹木がなく草原がつつき森林限界超の様相を呈する(厳密には亜高山帯のようで山火事等で失われたものを再生させようとしているがその厳しい自然のせいで成長速度が非常に遅く思うようにならないようである)。そのあと澄海岬とスコトン岬を訪ねた。いずれも第三系の領域で、澄海岬は貫入岩による柱状節理がみられた。

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