2017年8月5日土曜日

尾瀬

 ワンダーフォーゲル部で尾瀬を歩いてきた。その地史をまとめる。
 尾瀬の基盤は桧枝岐層群(中生代?)、花崗岩(白亜紀)とそれに貫入し隆起した蛇紋岩体からなる。蛇紋岩体は隆起し至仏山になる。
 鮮新世に火山活動が始まる。この結果、景鶴山や檜高山がつくられた。景鶴山はその後の浸食により山頂部は岩峰になっている。次に更新世になると、南側で火山活動がおこります。これによりアヤメ平、ススヶ峰、皿伏山がつくられました。これらをつくった溶岩は粘性が低い溶岩です。
 最後に活動した火山が燧ケ岳で、30数万年(更新世の後期)からの活動だとされます。この活動により平坦な半盆地状になっていた只見川の源流が溶岩によってせき止められ、湖が出来、それが埋め立てられ、さらに泥炭層が形成されお花畑が有名な尾瀬ヶ原完成したと考えられる。その泥炭層の厚さは5m弱だそうである。また尾瀬ヶ原の北に三条の滝があり尾瀬ヶ原と尾瀬沼のすべての水が流れ出ているが、これより上流が燧ケ岳の溶岩(?)、下流が花崗岩で風化しやすい花崗岩が削れて滝をつくっているようだ。その後燧ケ岳からの溶岩流によりせき止め湖がつくられこれが尾瀬沼になった。

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