2014年8月30日土曜日

夕凪の街 桜の国

 修学旅行の事前学習で、「夕凪の街 桜の国」を観る。前半が被爆10年後に原爆症で亡くなる女性の話し、後半がその姪(母親が被爆しすでに原爆症で亡くなる)が弟が被爆2世だと結婚差別をうけるなか自分の叔母や両親の生立ちをたどる話し。非常に抑え目な表現で戦後の被爆者の状況や被爆者に対する差別を訴えている作品。動画で見たときは感情に訴える部分が気になり(やたら泣かせようとする演出の死亡する女性の最後の状況)、また展開で理解できない部分がありすっきりしなかった(なぜ姪の友人が一緒に広島に行くのか、ラブホテルが出てくるのかなど)。あとで漫画を読み直してみるともっと緻密に構成された良い作品である。評価は漫画のほうが全くすぐれている。いままでヒロシマ関連で平和教育に使った文芸作品は「はだしのゲン」や「黒い雨」だがそれらに匹敵する作品である。

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