2014年8月22日金曜日

土石流

 今年の太平洋高気圧は弱く、夏らしい天気が続くのは関東地方のみで、西日本には太平洋高気圧のへりを2度台風が通過したほか、西日本から東北地方にかけて梅雨前線のような前線が停滞し雨が多く、複数地区で集中豪雨の被害が発生している。
 そんな中8月20日未明に、広島県北部において時間雨量100mmを超える猛烈な雨が2時間続き、土石流が発生し、死者と行方不明者で約90人の災害があった。気象的にはこの地域は北に山があり南からの湿った風が積乱雲を発生させ猛烈な雨が発生した。周囲の小河川は軒並み土石流が発生していて、中国地方に特有なまさ土による土石流という説明もあるが、広島のベットタウンで小河川の扇状地をカットして造成された土地であり、旧河川沿いの最上流部が最も被害が出ている。
 マスコミでは市などの避難勧告の遅れを指摘する声もあるが、厳しい指摘をすると根本的には建ててはいけないところに家を建てたのが被害を招いた一番の原因だと考えられる。なぜこんなところに家を造るのか?関東平野でもすごいお金をかけ堤防を強化して低地に住宅を作るが、堤防はいつかどこかで決壊する。業者とこれを追従する行政によって自然災害がおこっている気がしてならない。

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