2015年8月18日火曜日

「憲法の創造力」

 「憲法の創造力」(木村草太著、NHK出版新書)を読む。
 マスコミで取り上げられる憲法にかかわる政治問題の法律的な争点、問題点がどこにあるかを解説した教養書。
 具体的には次のような問題が取り上げられている。君が代不起立問題、日本的多神教と政教分離、公務員の政治的行為の何が悪いのか?、憲法9条の創造力、等々。
 全体を通しては今当たり前に語られる(主にマスコミによって喧伝されている)常識がいかに政治的にゆがめられているかを感じる。
 憲法を良くするのは、改憲することでない。憲法に書かれている財産を創造力を駆使して問題解決のためにどのようなルールを創造するかであるとしている。
 相当読みやすく書いているのだろうが、正確を期すため判例が数多く引用されているのでさらっと読み飛ばす類の本ではない。

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