2020年5月14日木曜日

縄文海進

 最終氷期から温暖化によって大陸氷床が解け海水面が全世界的に約120m上昇した。日本ではその上昇は約7000年前ころにピークに達し、現在に比べて海面が2~3メートル高くなり、 日本列島の各地で海水が陸地奥深くへ浸入した。これを縄文海進と呼んでいて、その頃は現在より2度ほど気温は高かったと考えられている。
 その後現在の海水面に下がったのだが、単純な氷河性海水準変動の考えからすると、若干寒くなり大陸氷河が少し拡大し、海水量が少なくなったたことになるがその事実はない。また氷河に近かった地域では縄文海進は認められない。これは、氷床融解による海水量が増大したことによって、 その海水の重みで海洋底が遅れてゆっくりと沈降した結果、海洋底のマントルが陸側に移動し、陸域が隆起することによって、 見かけ上、海面が下がって見えることによります。 これが約7000年前の「縄文海進」の背景にある地球規模の出来事です。
 また太陽の日射量のピークは約9000年であるが、約7000年に気温のピークが来たのは、氷床による太陽光の反射の効果がなくなり約7000年に高温のピークがきたと考えられます。

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